審神者実務・経理

本丸運営費

 よく勘違いされがちですが、各本丸には運営費が支給されています。本丸の生活費を審神者の給料で賄うと思っている者も多いようですが、それは誤解です。どうして軍事拠点を個人の給料で運営しないといけないんですか、という話です。

 本丸は居住空間でもありますので、そのカスタマイズはそこを管理する審神者の裁量に任されています。けれど、本丸は軍事施設でありつまりは国家の所有物です。当然、その管理運営費用は国から支給されるのです。審神者と刀剣男士の生活費についても同様です。

 本丸運営費は月初めに前月末日の刀剣男士数を許に支給されます。途中で刀剣男士数が増えれば相応の金額が顕現翌日に支給されます。破壊などで減った場合は翌月分から減額されます。増額分については翌日には反映されるので、歴保省の経理課は大変ですよね。なお、この経理課は管理局経理部経理課ではなく、歴史改竄対策局本丸部運営経理課です。管理局の経理課は歴保省内の経理だけなので審神者は関係していません。

 本丸運営費に認められているのは、食費と電気代・ガス代・水道代の光熱水費、本丸メンテナンス費用、本丸設備費用です。本丸設備と認められるのは共用部分で使われるものだけです。なお、食費も食品によっては経費と認められず審神者の個人口座から引き落とされる物もあります。それはサニゾンできちんと『経費不可』と記載がありますので、注意してください。余程の高級食材ではない限り、運営費で購入できます。特に一般では嗜好品とされるお酒についても日本酒(清酒)はどんな高級酒であれお神酒として運営費で購入可能です。焼酎や洋酒は嗜好品扱いです。

 また、鍛刀所・手入部屋・刀装部屋の拡張も運営費になります。刀剣男士個人部屋は無料での増築ですが、図書室や娯楽室、運営課室、刀種部屋、祈祷所、露天風呂、それらに付随する家具家電などは運営費で賄えます。但しこれは事前の申請が必要で、本丸部運営経理課と審神者部刀剣男士課の審査があります。余程馬鹿げた設備でなければ大抵審査は通ります。

 本丸運営に欠かせない玉鋼などの資材、依頼札・手伝い札・お守りも運営費から購入できます。勿論私費購入もできます。便利アイテムの幕の内弁当・三食団子・一口団子・修行道具も運営費でも私費でも購入可能です。基本的に運営費で購入できるものは私費でも購入可能です。

 本丸運営費は使い切らなくても大丈夫です。勿論収支報告は必要ですが、きちんと報告しておけば問題はありません。収支報告は面倒ですが、基本的に本丸の買い物はサニゾンか万屋なのでほぼ自動的にデータが本丸のサーバーに送られ蓄積されていますのでぶっちゃけ会計ソフトにデータを吸い上げれば簡単にできます。本丸のサーバーは歴保省にあるのでそのまま歴保省に送ってよとも思いますが、膨大な本丸の数があるので、運営経理課にあまり負担はかけられません。少なくとも月末には本丸サーバーからデータを吸い上げ、きちんと出納帳にデータ反映して収支報告書を提出しましょう。

 本丸運営費は余った分は本丸運営予備費として貯蓄が可能です。但し、予備費として貯蓄できる金額には上限があります。この上限は運営歴や戦績、所属男士数によって変わりますので、担当官かこんのすけに確認してください。

収支報告書

 月報とともに月末の提出が義務付けられていますし、上半期分を9月に、年間の分を3月に提出しなければなりません。

 ですが、何も難しいことはありません。上記にもある通り、本丸運営費は使う場所が限られています。そしてそれは全て政府が関わっています。決済は全て本丸ID+審神者IDで行われていますから、データは全て本丸データサーバーに集約されています。

 なので、月末に本丸データサーバーから出納帳ソフトにデータを吸い上げるだけです。自動できちんと出納帳の形式に出力してくれます。審神者は前月分と比べて間違いがないか、自分が把握している分と間違いはないかをチェックして、ソフトの機能である【収支報告書作成】で出来た書類を担当官に送信するだけです。

 収支報告書の提出の遅れや不備のある書類を提出が度重なるとペナルティがあります。審神者の給料が減給されたりしますので、期日のある提出物は遅れないようにしましょう。

 なお、当本丸は日々経理課がデータ吸い出しと出納帳出力をしてくれているお陰で審神者は最終日に確認するだけでOKと、非常に楽をさせてもらっています。

審神者の給料

 審神者は特別国家公務員で陸軍中尉相当として着任しますので、結構な高給取りです。詳しくは『審神者業務指南書』や契約書にあるので説明はしませんが、真面目に勤めていれば、あっという間に7桁の月収なんてことになったりもします。

そ して、審神者は住み込みです。家賃なし、食費光熱水費は政府持ち(本丸運営費)です。つまり、給料は丸まる自分だけで使えます。一般の社会人はもらった給料から生活費が必要ですが、審神者は生活費が政府持ちですから、給料丸ごと遊興費といっても過言ではありません。

 この高給には当然命を懸けて最前線で指揮を執っている軍人だからという理由があります。刀剣男士という人外の存在の中でたった一人だけの人間であり、制限が厳しくないとはいえ役目柄現世外出が非推奨でもあり、全公務員の中で最も守秘義務が厳しい職種という、様々な制約の多い職ゆえの高給なのです。高給取りにはその理由があるということを理解してください。それだけ重大な責任を負っているのだということを理解しましょう。

 なお、高給取りの審神者の主な支出は刀剣男士への貢ぎ物と趣味の充実です。うちだと遊戯室に溢れんばかりのゲームソフトと某歌劇団DVDと某アイドル事務所のDVD、図書室のジャンルを問わない蔵書ですね。

刀剣男士の給料

 刀剣男士にも政府から給料が出ています。神の分霊に給料とは不遜で不敬ともいわれかねませんが、お賽銭と考えれば、まあいいのかな。

 これも誤解があるようですが、審神者の給料から刀剣男士の給料を出さなくてはならないわけではありません。審神者の給料とは別に刀剣男士の給料は直接刀剣男士の口座に振り込まれます。政府からの俸給とは別に審神者が自身の給料の中からお小遣い(程度の金額しか出せないでしょう)を渡すことは問題ありません。

 運営開始時は日給1000円程度とかなり安く、月に3万円とお小遣い程度のものですが、審神者が真面目に業務を遂行していれば審神者の昇給に伴い刀剣男士も日給1万円まで昇給します。刀剣男士がいくら戦場で頑張ってくれても、審神者が書類を溜め込んだり真面目に業務遂行していなければいつまで経っても刀剣男士の給料は上がりません。当然審神者の給料も上がりませんがこれは自業自得です。

 審神者と同様に刀剣男士にも賞与が支給されます。これも本丸の成績によって変動しますので、どの刀剣男士も一律となります。

 出陣の多い刀剣男士と少ない刀剣男士で給料が同じなのは納得がいかないという人もいるかもしれませんが、刀剣男士が出陣しない=本丸の警備をしているということですから、同額なのは当然です。

審神者銀行口座

 審神者はテロ対策の為現世の個人情報の一切が歴保省には登録されていません。その為、給与は全て審神者IDで管理される審神者銀行の口座に振り込まれます。現世の個人口座には各個人の責任において入金してください。

 この審神者銀行には審神者個人口座、本丸口座(運営費)、刀剣男士口座があります。それぞれの口座番号は以下のように管理されています。

【例】本丸ID****(4桁) 審神者ID@@@@@@@@@@(10桁)の場合

  • 本丸口座:****-0000000000-000
  • 審神者個人口座:****-@@@@@@@@@@-000
  • 刀剣男士口座:****-@@@@@@@@@@-(刀帳番号3桁) ※極男士の場合は無印の刀帳番号のまま口座継続

 これらの口座は本丸着任時にはすべて準備されています。通帳はなく、全てオンラインで管理されています。その意味でも刀剣男士には個人用の端末を支給しましょう。

 なお、刀剣男士用口座はその本丸にその刀剣男士がいなくても本丸着任時に実装されている刀剣男士全ての分の口座が用意されています。新規実装の刀剣男士の場合、実装と同時に全本丸にその刀剣男士用口座が開設されます。実装発表から実装までに日があったり、同時実装が精々2振なのは実はこの事務処理があるからだったりします。

 なお、現世の創作物でよくありますが、審神者の給料が自動的に現世の家族の許に流れるということは絶対にありません。そもそも審神者の個人情報は一切政府には登録されていませんから、審神者が誰の子供なのか、誰の夫・妻なのか、誰の親なのかは一切判らないので、渡しようがないのです。それに考えてください。何故、自分の給料が他人(法律的な意味での自分以外の者という意味)に渡るのでしょう。一般社会で自分の給料の何割かが自動的に他者に渡ることなんてありえません。天引きされるのは税金と福利厚生費と精々会社からの借入金返済分です。

入金・出金

 全てがオンライン処理のため、現世の銀行のように実際の紙幣や硬貨で使用することはありません。通販は全てオンライン決済ですし、万屋や演練場、政府庁舎など審神者が出向く場所では全て審神者IDによる決済です。その為万屋や演練場、政府庁舎に行く場合は審神者IDカードが必須となります。つまり審神者IDカードは身分証であると同時にプリペイドカードのようなものなのです。口座に直結して直ぐに決済されるのでデビットカードといったほうが妥当でしょうか。

 刀剣男士の万屋や演練場、政府庁舎での買い物には決済IDカードが必要です。これは顕現したときに内番服と一緒に自動で支給されます。まだ決済設備やシステムに霊紋センサーの搭載が出来ていないため、現時点では決済IDカードを使用することになっています。

 現世に赴く際は審神者も刀剣男士も通常の決済方法が使用できません。その為、歴史保全省庁舎にあるATMで出金してください。その際、赴く年代の指定を忘れずに。過去出身審神者であれば、紙幣や硬貨が違うことがありますから要注意です。