本丸の日常

 主に刀剣男士とのコミュニケーションについて

 平日や休日、どのような形でコミュニケーションを取っているのか、当本丸の場合を例に説明します。

平日

 正直なところ、平日にはゆっくりと刀剣男士とコミュニケーションを取る余裕はありません。運営初期ならいざ知らず、刀剣が20振を超えれば中々難しいです。

 平日に審神者と確り話をすることが可能なのは近侍と祐筆、部隊長くらいでしょう。それも全て業務の話です。まぁ、近侍や祐筆は雑談くらいはしますが。

 部隊長とは報告という形で話をしますが、部隊員には行ってらっしゃいやお帰りなさい、お疲れ様といった声かけをする程度になってしまいます。

 また、審神者は朝食当番なので、朝食当番の刀剣男士とはその時間に会話をすることも出来ます。

 朝食・昼食・夕食は全ての刀剣男士と審神者が揃って一緒に摂るようにしていますが、これもまたコミュニケーションを取る為です。

 審神者の席だけは決まっていますが、それ以外は自由です。審神者の周辺は毎日毎回変わります。これはくじ引きやローテーションなどで刀剣たちが自主的に平等になるように決めてくれています。新人が入ったときは彼らが優先的に隣に座るように手配されます。

 おやつの時間は癒し隊限定のコミュニケーション時間です。現在の癒し隊は前田藤四郎・平野藤四郎・今剣・小夜左文字・秋田藤四郎・蛍丸・包丁藤四郎・謙信景光の8振で、彼らがローテーションで審神者におやつを持ってきて、審神者の膝の上でおやつを食べます。大丈夫、保護者の許可済みなので通報案件ではありません。

 夕食後は審神者も軍議までは自由時間なので、居間に残っている刀剣たちとお茶を飲みながらのんびりおしゃべりをしたりもします。尤も、まだ入浴を済ませていないこともあって、あまりゆっくりとは出来ません。大抵は平安爺組とお茶を1杯程度ですが、おおらかな彼らはそれで充分と言ってくれます。

 結局、一部を除いてはほぼほぼ挨拶程度の会話しか出来ず、コミュニケーションが取れていない刀剣のほうが多い状態です。

土曜

 土曜は当本丸では演練参加日にしています。

 演練では普段出陣のないメンバーやコミュニケーションの取れていない刀剣を中心に部隊を組みます。

 演練では直接戦闘後に労うことが出来るので、ここぞとばかりに頭撫でまわしたりハグしたりします。

 また、演練では必ず会場のフードコートで昼食を摂るようにしています。そこで少なくとも約1時間は演練参加の6振と確り話をすることが出来ます。

 演練が終われば、審神者の個人の時間となります。これはやはり本丸運営が軌道に乗ったころ刀剣たちから提案されたものです。審神者は常に刀剣男士たちをともにいますし、1日の殆どが仕事といってもいい状態です。プライベートな時間など平日には殆どありませんし、その当時は土日も普段コミュニケーションの取れていない刀剣たちとの会話を優先していました。けれどそれでは『私個人の制約のない時間』が全くないということで、私が気も抜けず自分の趣味も楽しめないだろうからと提案してくれました。その為、演練終了から後は基本的にこちらから声を掛けなければ刀剣男士から私に接触はありません(食事中を除く)。

 但し、私の個人的な趣味でオンラインゲーム(MMO-RPG)をプレイしており、実は本丸のほぼ全ての刀剣が同じゲームを同じサーバーでプレイしているため、ゲーム内では一緒に遊んでいるということもあります。土曜日にゲームにログインすると、演練参加組ではない刀剣から直ぐに『狩り行こうぜ!』とメッセージが入るくらいです。

 なお、既製のゲームに飽き足らず、現在は陸奥守&長谷部&明石プログラミング、山伏&宗三グラフィックデザイン、全刀剣男士協力の許、友人審神者のところのゲーマー刀剣に声を掛けオリジナルのMMOを開発中だとか。私も色々意見を聞かれました。完成が楽しみですが、博多がサーバーのスペックがどんどん高くなって予算が厳しいと嘆いてました。陸奥守、凝性だもんね……。なお、その資金は刀剣男士たちからのカンパだそうです。勿論私も出資してます。

 夜には刀剣たちの酒盛りに加わることもあります。酒飲み連中とはここでコミュニケーションが取れるのがいいですよね。うちの本丸に下戸はいないので、結構な人数になりそうなものですが、そこは次郎太刀が調整してくれているようです。『主~、今日は一緒に飲むかい?』と聞かれてYESであれば、普段あまり会話出来ていない刀剣を誘っておいてくれます。次郎ちゃんありがとう!

日曜

 午前中は基本的に短刀・脇差と庭で遊びます。一部打刀や一部太刀・一部大太刀・一部槍・一部薙刀も加わっています。兼さんとか鶴爺とか獅子君とか蛍君とか杵君とか岩さんとか。流石に鬼ごっこ系は体力も運動神経もどうしようもないので、三十路過ぎの審神者でも一緒に遊べるものを選んでくれています。だるまさんが転んだとか陣取りとか。

 午後は昼食後にカードゲームやボードゲームを希望者皆で楽しみます。一緒に映画などのDVDを見ることもあります。おやつが済むと短刀や蛍君とお昼寝することもあります。

 夕方になると夕食準備です。私が夕食の準備をするのは日曜だけなので、短刀たちがほぼ全員お手伝いに入ってくれます。

 夕食後は全体会議の時間まで一緒におしゃべりをしたりして過ごします。

 日曜は基本的に皆で過ごすという感じですが、やはり普段コミュニケーションの取れていない刀剣中心に組んでゲームしたりするようにしています。

現世外出

 仕事で歴保省に行くときには護衛刀剣2振を連れていくことになっていますが、これはほぼというか現在完全に固定です。薬研と鳴狐。懐刀と絶対的第一部隊隊長ということで本丸の刀剣男士たちからの信頼が高い2振です。

 休日に出かけるということがほぼないので、現世外出は刀剣男士のカンスト報酬の外出か、年に1回の帰省となります。カンスト報酬の外出は当該刀剣と関係者だけですし、帰省は平等になるようにと順番を決めて連れて行っていますので、コミュニケーション不足を補うという意味では現世外出は全く役に立っていません。

まとめ

 刀剣男士の人数が増えれば全員と同じだけの時間接するというのは中々難しくなります。また、刀剣男士によって構ってほしい頻度や時間も違います。お茶を1杯一緒に飲めればいいという刀剣もいれば、毎日一定時間は話をしたいという刀剣もいます。週に1回程度軽く立ち話が出来れば満足という刀剣もいます。こちらの顔が見れればそれで充分なんて刀剣もいます。それぞれによって寂しさを感じたり、満足感を得たりする程度は違います。

 当本丸のように演練参加を週に1日ではなく毎日午前中3時間を当てて毎日違う刀剣を連れて行けばそこでコミュニケーションを取れるでしょう。残り業務時間を出陣すれば12×5=60で審神者ランクもCはキープできます。(審神者ランクD以下になると万屋の各種施設料金が割り増しになるので避けましょう!)

 演練参加ではなく、1日の出陣数を減らしてその分刀剣男士とのコミュニケーションに充てるのは悪手です。それは業務時間に行なうことではありません。

 出陣ばかり、審神者が仕事ばかりで刀剣男士とのコミュニケーションを取らないことを悪いものと決めつける風潮があります。これは間違いです。刀剣男士の存在意義の第一は戦うことです。刀剣男士の最も望む審神者とのコミュニケーションは『刀として扱われること』です。つまり戦場に出すことです。(なので本当は全刀剣男士を毎日平等に戦場に送ることが望ましいのですが、それも難しいのが現状です。)ですから、刀剣男士たちによれば『刀剣として死蔵せず、大切に使ってもらえていることが判れば十分に満足できる』らしいので、戦場へと出し、その働きに十分な労いの言葉をかけるだけで満足するのだそうです。尤も、審神者側がそれに甘えて日頃のコミュニケーションを蔑ろにしていいということではありませんが、人間の考えるコミュニケーションと刀剣男士の求めるコミュニケーションは異なっているということは覚えておいてください。


対人関係

 本丸にいると『人間』と接する機会は本当に少ないです。精々が担当官と交流のある審神者程度でしょう。

 ここではその数少ないだろう対人間について触れていきます。

審神者

 関係する審神者を分類すると ①師匠 ②同期 ③友人 ④弟子 ⑤迷惑審神 の5つに大別できると思います。

 先ず①はあなたにとっての私です。研修先の審神者がこれに当たります。私とあなたの関係はこの研修期間の1ヶ月だけではありません。あなたが本丸を持ってから約1年の間は私はあなたの『支援審神者』に指定されます。

 支援審神者はその名の通りあなたが何か困ったことがあったら支援する審神者です。援助や助言という支援もあれば、指導や矯正といった支援もあります。なので、困ったことがあったり悩んだりしたら直ぐに連絡してください。勿論、本丸内で初期刀や初鍛刀、近侍といった刀剣男士と相談して困難を解決していくことが一番ですが、刀剣男士は人間ではないので考え方が違うこともあります。審神者という司令官の立場では、部下である刀剣男士に相談できないことがあるかもしれません。そういったときには遠慮せずに頼ってください。

 また、この研修期間に全てを伝えられればいいのですが、実際に運営して初めて気付くこともありますし、私が忘れてしまっている初期の悩みもあります。なので、資材運用方法とか資金のやりくりとか判らないことがあれば言ってくれれば相談に乗ります。

 それに、単に人間と喋りたい!というときでも気軽に連絡してくださいね。

 ②の同期はあなたが一緒に研修を受けた人たちです。同じ時期に研修を受けていますし、3ヶ月という短い期間ではありますがその中で友人が出来たりもしているでしょう。意外と『同じ釜の飯を食った仲』というのは侮れません。スタートが同じということもあって、互いに切磋琢磨する心強い仲間となれるのが同期です。

 ③友人は敢えて言うまでもないことですね。⑤以外なら誰とでも友人にもなれますし。ただ他と区別をつけるなら、審神者として以外にも話が出来て遊べる審神者の友人がいると心強いですよね。

 ④弟子はあなたが本丸運営3周年を迎えた後ある程度の戦績を収めていれば何れ出来ます。歴保省は年度初めにその年の募集人員に合わせて実地研修受け入れ審神者を指名します。指名されなければ見習い受け容れを打診されることはありません。万一指定されていないのに受け入れるように言われたら、『年度初めの指定はされていないがどうして?』と確認しましょう。大抵は教育課の連絡ミスだったり、指定されている審神者が何らかの理由で受け入れられなくなって急遽ピンチヒッターとして指名されたかになります。但し、担当官が言葉を濁したり納得できない理由だったり、そもそも担当官以外からの要請だったりした場合は、直ぐに審神者相談ダイヤルまたは監査部に連絡しましょう。何かの不正に巻き込まれている可能性があります。担当官が怪しいのか担当官も被害者なのか、或いは担当官が知らないところから要請が入っているのか。それによっても変わってきますが。

 最後の⑤は思うところがあるので、次に詳しく書きます。

迷惑審神者

 これと遭遇するのは基本的に演練または万屋です。まぁ、審神者にも色々な人がいるので、中には関わりたくないような人もいたりします。基本的に関わって来なければこちらから関わる必要もないですし、スルーで問題ありません。そこは一般社会と同じですよね。

 ただ、中にはこちらがスルーしても絡んでくる面倒な審神者がいます。大抵は同行している刀剣男士に関して難癖をつけてきたり絡んできたりします。そうすると大変です。何がって? 主を侮辱されて怒らない刀剣男士はいませんからね。彼らを宥めるのが大変です。

難民系審神者

 面倒な審神者その1。レア度の高い刀剣男士を演練に出すと稀に絡まれます。大抵は『なんでお前のようなパッとしないオバサンが〇〇を連れてるんだ』ですね、私の場合は。新人だと『お前のような小僧・小娘・素人が~』となるかな。流石に現世の創作物のように『俺のほうが優れているから寄越せ』という馬鹿はいません。審神者である以上、刀剣男士は顕現した審神者の霊力しか受け容れられないことを知っているからです。

 難民系の場合、文句を言ってくるのは聞き流していれば問題ありません。ただ、かなり貶されるので落ち込むし、それ以上に主を侮辱された刀剣男士の怒りを鎮めることに苦労します。でも大抵はその対象になった刀剣男士が『あんたも今いる刀剣と仲良く頑張ってりゃ縁も出来て俺だってやって来るさ』と宥めてくれます。なお、酷使系ブラック本丸のようなものはありません。こんのすけが姿を見せないときでも本丸の観察をしていますし、毎日の戦績データは担当官が見ていますから、創作のような酷使系になりそうな気配があった段階でその審神者には面接・面談・カウンセリングや指導が入ります。

 厄介なのは難民系の中でも矢鱈と質問が多い審神者。鍛刀レシピやそのときの近侍、ドロップした戦場やそのときの隊員など根掘り葉掘り聞いてきます。一々覚えてねーよ! なので正直に覚えてないと言えば、隠すのかと怒ったりしますし、幸いにも覚えていてそれを伝えてもそこから自分は~~と愚痴を延々と聞かされることもあります。刀剣男士はいちゃもん付けてくる審神者のときのように怒ったりはしませんが、こっちの面倒臭いゲージはあっという間に満杯になります。

 なお、難民系でいちゃもん付けられて、酷使系っぽい感じがしたら、取り敢えず担当官に報告しておきましょう。『今日対戦した〇〇という審神者が難民拗らせて精神的に追い詰められてるみたいでした。カウンセリングとか実施されてるんでしょうか?』と伝えましょう。実はこれ、担当官の間ではほぼ酷使系通報の隠語的な扱いになっているそうです(ということを伝えてもいいとうちの担当官から言質はとってあります)。

お花畑審神者

 審神者が戦争指揮官であり、本丸が前線基地であり、刀剣男士が武器であるという認識を全く持っていない審神者がいます。正直なんで審神者になったんだと問い質したい…。

 本丸の中で家族や友人のように仲良く過ごすことは問題ではありません。余暇を楽しんで趣味を持ったり、遊んだりすることも問題ありません。

 ですが、このお花畑審神者に共通しているのは審神者の任務である戦闘に影響が出ているということです。

 審神者ランクについては研修所で学んでいるでしょうが、実は審神者ランクC・D・Z・ZZを歴保省では『怠惰審神者』認定しています。マニュアルにはD、ZとZZが怠惰とされていますが。Cはまだ改善の余地ありとしているそうで、Dも全てが怠惰とされているわけではありません。特に月間のDランクについては審神者が体調を崩していたり、何かトラブルがあってそうなってしまうこともあるため、恒常的なDと一時的なDでは区別されます。まぁ、年間Dは明らかな怠惰審神者ですが。

 お花畑審神者はこのCランク以下の審神者であることが殆どです。一日の最低ノルマである10戦しかしない、或いはそれすらもしないという審神者です。

 大抵のお花畑審神者は『神様を戦わせるなんて出来ない』『神様を戦わせて人間が本丸でのんびりしてるなんて有り得ない』とこちらからすればそれこそ有り得ない主張をします。

 まず、出陣しているときに審神者がのんびりしている暇はありません。そして、刀剣男士は神様ですが、『人間の代わりに戦うために降りてきてくれた神様』です。思いっきり、存在意義の否定です。奴らに問いたい。何故審神者になった。そして研修で何を学んできた!?

 お花畑審神者の中には刀装が損傷したら撤退する方針の者も少なくありません。刀装がなくなったら、ではありません。刀装の兵数が減ったら、です。当然、槍の出ない地域なら刀剣男士は無傷です。いや、それでも出陣数が多いならいいですよ。刀装は本丸に戻れば元に戻りますから、刀装禿げ前に撤退すればその分資材の温存に繋がりますし、刀剣男士も軽傷以下でしょうから手入れ資材や手入れ時間の軽減にも繋がります。刀剣男士が不満を抱いていないならそれで問題はありません。ただ、日課任務未満の出陣数しかない奴らはダメだ。

 取り敢えず、上記のパターンのお花畑審神者は本丸内での問題に留まっていると思われる(……イヤ、出陣数少なかったらその分他の本丸の負担になるんだけど、この際それは置いておいて)ので、まぁ、ここではこの程度で。問題なのは突っかかって来ることの多い短刀(+蛍丸)溺愛系死蔵お花畑審神者です。当人たちはピュアホワイト審神者だと自称してたりします。ちなみに歴保省内部ではピュアホワイトは『ピュアホワイト(嘲笑)』と言われ、蔑称扱いです(うちの担当官+知り合いの監査部職員談)。

 短刀や蛍丸は見た目が幼いです。薬研藤四郎・厚藤四郎・後藤藤四郎・不動行光辺りは年長系短刀なのでそこまででもないかもしれませんが。ただ、刀剣男士最強の声も高い蛍丸は見た目は小学校1年生程度です。今剣や謙信景光はその喋り方もあって下手をすると幼稚園児扱いです。短刀は小学生程度の子供として見られることが少なくありません。

 短刀を可愛がることに異論はありません。短刀は可愛い!短刀は天使! ですが、短刀も刀剣男士です。溺愛死蔵系お花畑審神者はそれを理解していません。

 彼女たち(男性審神者にもいますが、女性審神者のほうが圧倒的に多いですね)は『子供に戦わせるなんて!』とか『子供に武器を持たせるなんて何を考えてるんですか!』と言います。うん、彼ら、最年少でも室町生まれで、年長者に見える日本号や蜻蛉切や山伏国広や長曽祢虎徹よりもずっと年長者だからな? 一番幼く見える今剣なんて年上刀剣のほうが少ないからな? っていうか、彼らが持ってる武器は自分自身だからな?

 短刀は初期に揃いやすく、また夜戦の池田屋の記憶前には集中して育成するために出陣も多くなるし、演練参加も増えます。そうすると、絡まれる回数も増えます。でもまぁ、絡んでくるお花畑でもそのポリシー?に従って自本丸に短刀や蛍丸を顕現していなければ面倒ではあれど問題は小さいです(他人に自分ルールを押し付けて絡んでいる時点で問題なしとは言えません)。しかしながら短刀を顕現していながらこの主張なら、本丸に帰ってから担当官経由で通報しましょう。死蔵系本丸は歴保省でも問題視しています。本霊から苦情が入っているとかなんとか……。特に一期一振と左文字から。

 この短刀死蔵系で厄介なのは、刀剣男士がそれに同意している場合です。私は最初にこれにぶち当たりました。寄りにもよって一期一振がいました。お陰で当時の演練参加だった薬研藤四郎・厚藤四郎・乱藤四郎・後藤藤四郎・信濃藤四郎がブチ切れました。いい笑顔で柄まで通して完全勝利S(感覚的には完全無欠勝利SS)でした。そして本丸帰還後、うちの一期一振がブチ切れました。イヤー、凄かった(遠い目)。

 この本丸のように刀剣男士が短刀死蔵を容認している場合、刀剣男士がその本質を歪められていると言っても過言ではありません。刀剣男士が同じ刀剣男士の存在意義を否定しているのです。短刀たちがそれを受け入れている場合は刀剣男士自身が己を否定しているのです。それは果たして『刀剣男士』と言えるのでしょうか。

 

 演練や万屋は他の審神者と交流できる貴重な機会です。積極的に利用したいところですが、上記のような面倒な審神者もいるということも知っておいたほうがいいでしょう。殆どの審神者は真面なんですけど、一部の害悪な連中は目立ちますからね。ノイジーマイノリティって厄介です。

担当官

 審神者と日常的に一番よく接する政府職員が担当官です。審神者歴が長くなれば、審神者病院の職員とか、開発局とか本丸部とか、宮内庁神祇局とか、他部署の知り合いが出来ることもあります。でも、彼らと仕事の上で日常的に接することはあまりありません。まぁ、友人になって仕事と無関係で連絡取り合うとかはあるでしょうが、それは単なる友人関係なので、ここで触れることはしません。

 担当官は歴史保全省歴史改竄対策局審神者部実働補助課の職員です。割と誤解されがちなんですが、担当官は審神者の上司ではありません。かといって審神者の部下でも御用聞きでも便利遣いでもありません。担当官の中には審神者を『〇〇様』と呼んでくださる方も少なからずいらっしゃいますが、それは担当官が私たち審神者が最前線にいることで敬意に近い感情を持ってくださっていることが理由のようです。また、刀剣男士という神を指揮していることから対刀剣男士用配慮として『様』という敬称を使ってくださっていることが多いようです。

 担当官の中には自分が審神者の上司であると誤解している馬鹿もいます。ですが、担当官と審神者は同局同部の別の課に所属する同僚です。つまり対等な立場であって、何方が上でどちらが下ということではありません。だから、勘違いしている担当官のように審神者に命令する権限はありません。日課任務や何かを課す権利もありません。それは審神者が担当官に対しても同様です。

 そもそも、審神者は特殊な職種なので、実は『上司』に当たる存在がありません。審神者は陸軍歴史改変阻止部隊所属の軍人ですから、上官がいそうなものですが、これもいません。何故なら、審神者の部下は刀剣男士、つまり付喪神の分霊です。神様です。刀剣男士は審神者個人との契約によって審神者個人の部下になってくれています。これは審神者が刀剣男士を顕現し肉体を与えそれを維持する霊力を供給しているからです。(ちなみに政府が契約しているのは本御霊で、それは主従契約ではなく雇用条件契約です) 審神者は契約によって神様の上司になっています。その審神者に政府職員が命令を下すと間接的に神様に命令をすることになります。けれど、刀剣男士化の雇用契約には政府が刀剣男士に命令することは含まれていません。飽くまでも刀剣男士が命令を聞くのは顕現した審神者のものだけです。その為、刀剣男士に命令することのないように政府職員は仮令内閣総理大臣であっても審神者に命令することは出来ません。飽くまでも政府が審神者に示すのは『業務依頼』という形式であり、拒否する権利があるのです。まぁ、実際はほぼ業務命令ですけどね。ちなみに審神者に唯一命令できるのは天皇陛下です。天皇陛下は天孫というお立場ですので、命令しても問題ないとされています。

 そういった事情がありますから、担当官は審神者に『命令』する権限はありません。なのに命令してくるとしたらちゃんと自分の職能を判っていない低能役人です。もし審神者に横柄な態度を取り、命令してくるような担当官に当たった場合は直ぐに研修先の審神者(あなたの場合は私ですね)に連絡してください。直ぐに担当官変更を打診します。研修本丸に指定されている審神者は実は担当官も審査・査定を受けています。というか担当官のほうが重要視されていたりします。戦績優秀な本丸でも担当官が良くないと研修本丸に指定はされません。なので、安心して連絡してください。うちの担当官が信頼できると思う担当官に変更してくれます。

 担当官は歴保省職員なので、人事異動があります。そうなると担当官変更も有り得ます。但し、担当官課の職員さんは『審神者をサポートすることでこの戦争の役に立ちたい』『命を懸けている審神者や刀剣男士をサポートしたい』という熱い思いで担当官課を希望している人が殆どです。なので、人事異動を蹴る、昇進を蹴るなんてことが多いようです。それでも異動はありますし、担当官変更が全くないわけではありません。但し、大抵の場合は最短でも3ヶ月、通常半年の引継ぎ期間が設けられ、担当官のサポートを受けつつ新任担当官と関係を築くことが出来ます。能力的には問題なくても性格的に合わないなんてケースもこの期間に変更可能なので、安心してください。

 初っ端から問題ありが透けて見える担当官だったら即連絡してくれれば変更可能ですが、徐々に問題が見えてきた場合、担当官との通信はこんのすけを通して全て記録しておきましょう。というか、デフォルトでこんのすけは担当官はじめ政府職員との通信は記録しています。なので、問題あり且つ改善出来ないと思ったら、審神者相談ダイヤルや研修先審神者に相談してください。審神者相談ダイヤルは実は歴保省から独立していますので、相談内容が相談者の意図に反して歴保省に漏れることはありません。余程審神者の相談が倫理的・道義的・法律的に問題がある場合を除いて、審神者の不利になることはありません。審神者がつつがなく仕事に臨めるよう対処してくれます。

 担当官との関係によって、審神者の政府への信頼度は変わります。担当官もそれを理解しています。担当官は歴保省職員ではありますが、まず第一に担当する本丸のことを優先して行動してくれます。日々の業務や通信の中で信頼関係を築いていきましょう。審神者が担当官を信頼していれば、刀剣男士も担当官を信頼するようになります。担当官と審神者だけの信頼関係よりも、担当官と審神者と刀剣男士の信頼関係を築けている本丸のほうが安定します。

 まぁ、うちのように刀剣男士と担当官がサニッターの相互フォロアーになっていたり、SaniLineのグループ作ってたりするのはどうなのと思わないでもありませんが。審神者も入れて……。グループ名が『主のワーカホリックを何とかしたい』らしいんで、入れてくれないでしょうけど。私よりも仕事中毒の担当官に言われたくないんだけどな。