現在この戦いに力を貸してくださっている刀剣男士は78振りです。けれど、必ずしも審神者はその全ての刀剣男士を集めなければならないわけではありません。
戦況の厳しい現在、確かに戦力が多いに越したことはないでしょう。けれど、刀剣男士数が多い、全ての刀剣男士を集めているイコール優れた審神者ではありません。
1.己の霊力量と制御量の把握
研修所で学んでいるとは思いますが、審神者とは『眠っている物の想い・心を目覚めさせ、自ら戦う力を与え、振るわせる技を持つ者』です。
審神者の持つ『霊力』は、一般社会でいう『霊力』とは異なります。審神者だからといって全員が幽霊を見ることが出来るわけでもありませんし、霊を祓ったり、霊の声が聞こえたり出来るわけでもありません。
一般社会でいう霊能力者と審神者は異なり、審神者の中でも霊能力者としての力を持つ者は一般社会と同じく稀な存在です。審神者の能力を『霊力』と呼ぶために混同するので、別の用語があればいいのにと個人的には思います。
では、審神者の霊力とは何なのか。これも研修所で学んでいるはずです。最初に示した『眠っている物の想い・心を目覚めさせ、自ら戦う力を与え、振るわせる技を持つ』という力のことです。
実のところ、この力というのは日本国民であれば、能力の大小はあれ誰もが持っているものだと言われています。但し、刀剣男士を顕現させ、維持し、戦ってもらうだけの力を持つ者が少ないというだけです。
霊力量を把握する
先ずは己の霊力量を把握しましょう。
審神者になるには最低限の霊力量をクリアする必要があります。これは『刀剣男士50振を顕現・維持し、重傷者6振を連続手入できる量』とされています。
ここで勘のいい人なら気づくでしょう。現在顕現可能な刀剣男士は78振。審神者の必要最低限量の霊力は50振。つまり、そもそもが28振を顕現出来ない審神者もいるのです。
自分が何振りまで顕現可能なのかを知ることは大切です。審神者になったから全ての刀剣男士が顕現できるというのは間違いです。顕現維持可能な刀剣男士数は担当官及びこんのすけが把握しています。着任時の霊力量は適性検査時の霊力量です。
本当ならば着任前に全研修生にそれぞれの霊力量を提示しておくのが望ましいのでしょうが、実は適性検査時から着任までの間にも霊力量が変化するケースが多いため、提示をしていないとのことです。
同じ素質を持つ研修生、講師となる審神者や術者、刀剣男士、実地研修で1ヶ月本丸に滞在し審神者や刀剣男士と接することにより、刺激を受けて霊力量が増えるケースもあるのです。
なので、1年目には所有限界数を示されないことが多いようです。これは1年目に最低ラインである50振を揃えることの出来る審神者が殆どいないことも理由と言えます。
制御量を把握する
この霊力量は審神者としての経験を積むことによって増えます。正確には元々の霊力量は増えませんが、使える霊力量が増えるのです。
歴史保全省では各審神者の霊力量を【制御量(現在使用可能量)】と【霊力量(総量)】と分けて把握しています。審神者適性はこの制御量で判断されます。
審神者の霊力は全てをはじめから使えるわけではありません。生まれ持った霊力が100として、特に修行も何もしていなければ審神者になったときに使える霊力は多ければ50、少なければ1桁です。
ゆえに刀剣男士を少しずつ顕現し、集めていくことで霊力の制御を学び使える霊力を増やしていくのです。
例えば、当本丸の審神者右近の場合、着任年度は50振が所有限界数でしたが、2年目には52振、3年目には56振、4年目には65振、5年目(今年度)は75振が所有限界数となっています。
これは審神者として刀剣男士と過ごす中、或いは術を学ぶことによって霊力操作の熟練度が上がり所有限界数も上がったということです。
精進潔斎をし修行をすることで使用可能な霊力量は増えます。けれど総量は増えません。これは持って生まれた霊力量だからです。
また、修行や精進潔斎によって増える量は微々たるものです。こんのすけによれば1年の霊山籠りで厳しい修行をしたとしても増える制御量は1振分程度とのこと。制御量に関して言えばそれよりも刀剣男士と業務をこなし、本丸に過ごすことによって増やすほうがよほど有益です。修行や精進潔斎によって霊力の質は上昇するので、全く無駄というわけではありませんが、実は刀剣男士の召喚について霊力の質はあまり関係ありません。清く澄んだ霊力を好むと思われがちですが、刀剣男士によっては『多少の濁りがあるほうが人間らしくて好ましい』と考えるそうです。というか、清く澄んだ霊力を好むのは御神刀くらいのものだそうです(うちの刀剣男士談)。
尚、本丸で過ごすことによって刀剣男士と本丸の霊力を己の霊力と馴染ませることができ、それによって制御できる量も増えます。
総量があるのだから、制御量よりも多くの刀剣男士を顕現することは不可能ではありません。ですが、下手をすれば命を落とします。運が良ければ無理に制御量を超える刀剣男士を所持することによって無理やりに制御量を増やせるかもしれません。けれど、そう巧くはいかないことのほうが多いです。というか99.999999999%失敗します。審神者が命を落とす、そこまではいかなくとも霊力そのものを喪失する可能性が高いのです。
着任時の最低霊力制御量は50振以上ですが、全新人審神者がこの数値で制限を掛けられています。2年目以降は個々人で違いますが、1年目は皆50振です。これはスタート時点での平等とかそういうきれいごとではなく、単純に霊力操作のド素人である新人審神者が安全に霊力を制御できるよう制限がかけられているのです。
なので、着任記念日には担当官またはこんのすけから『本年度の所有限界数』を知らされますから、それに合わせた顕現計画を立てるようにしましょう。
2.刀剣男士の収集
現在刀剣男士の入手方法は3つあります。一つが鍛刀、一つが戦場でのドロップ、一つが政府イベントでの報酬です。
現時点で鍛刀不可なのは、大典太光世・ソハヤノツルキ・大包平・大般若長光・篭手切江・日向正宗・南泉一文字・千代金丸・山姥切長義・豊前江・祢々切丸・白山吉光・肥前忠広・南海太郎朝尊の14振。
その中でドロップ可能なのは、大典太光世・ソハヤノツルキ・大包平・篭手切江。
イベントのみの報酬となっているのが残りの、大般若長光・日向正宗・南泉一文字・千代金丸・山姥切長義・豊前江・祢々切丸・白山吉光・肥前忠広・南海太郎朝尊の10振です。
つまり、78振の刀剣男士のうち68振は通常の業務で獲得することが出来ます(尤も、ドロップ可能な鍛刀不可刀剣は7面・8面の戦場でのドロップなので、当分入手は難しいでしょうが)。
だからといって初期にガンガン刀剣男士を増やすことはお勧めしません。
理由の一つは上記霊力制御量の関係。現在は鍛刀だけで64振の刀剣を集めることが出来ますが、1項で述べたように1年目は刀剣所有限界数が等しく50振だからです。それ以上の顕現は身体的な不具合を生じる可能性が高いことを認識しておいてください。
もう一つの理由は育成計画です。一気に数十の刀剣男士を顕現させても1日に出陣出来る刀剣男士は限られています。なので育成の計画を立てたうえで顕現し刀剣男士を増やすほうがよいでしょう。
3.刀剣男士育成方法
刀剣男士の育成方法は大まかに分けて一部隊集中型と平等型の2パターンがあります。それぞれどちらにも長所・短所がありますので、こんのすけや担当官、初期刀・初鍛刀と相談してどちらのタイプで育成していくのかを決めるとよいでしょう。
なお、当本丸では『カンストするまでは半人前。無印カンストで一人前。カンストするまでは訓練期間であり、カンストしてからが任務本番』というスタンスです。和睦マンの江雪左文字もニートな明石国行もその方針に従ってカンストまではガンガンに出陣していました(その結果江雪左文字は1ヶ月経たずにカンストしました…)。
一部隊集中型(当本丸の例)
当本丸の初期は平等型でした。といっても1週目だけですね。1週目最終日には28振がいたので、週後半には大まかに部隊の原型が出来ていました。
2週目にはほぼ第一部隊の原型が出来ており、歌仙兼定・鳴狐・骨喰藤四郎・堀川国広・燭台切光忠・太郎太刀というメンバーでした。
それとほぼ同時に検非違使対策部隊として打刀投石兵部隊を作るため、第一部隊以外の打刀の育成も同時進行していました。
3週目には第一部隊が戦国の記憶まで攻略完了、武家の記憶に進むには錬度が心もとなく錬度上げのために椿寺周回に入りました。その前に椿寺攻略完了で非第一部隊メンバーの特付けを行ないました。これはほぼ3日ほどで終了。椿寺までを解放していたことで、大坂や長篠や安土など効率の良い戦場での育成が行なえたため、短期で完了しました。
運営4週目に一期一振が来たことで第一部隊から歌仙兼定が外れ(本刃も納得済みで内政に回りました)、初期第一部隊が鳴狐・骨喰藤四郎・堀川国広・燭台切光忠・太郎太刀・一期一振というメンバーで固定、打刀投石兵部隊も蜂須賀虎徹・加州清光・大和守安定・和泉守兼定・同田貫正国・大倶利伽羅でほぼ固定されました。
4週目からは椿寺で第一部隊の錬度上げをし、錬度55を超えたところで阿津賀志山まで進軍。
阿津賀志山攻略後は池田屋の記憶攻略の為、短刀と脇差の集中育成。本刃たちのやる気との兼ね合いで池田屋は粟田口部隊(鳴狐・骨喰藤四郎・鯰尾藤四郎・薬研藤四郎・厚藤四郎・乱藤四郎)と土方組部隊(和泉守兼定・堀川国広・浦島虎徹・愛染国俊・今剣・小夜左文字)の2部隊で攻略。なお、土方部隊は和泉守兼定の『愛染国俊のために明石国行ゲットしたい!』という要望の下、三条大橋専任になりましたが。
池田屋の記憶攻略後は当時はまだ延享の記憶も青野原の記憶もなかったことから、カンストのための育成出陣となりました。
初期第一部隊は太刀・大太刀がいたため、阿津賀志山にて育成。丁度運営100日目に最初の燭台切光忠と太郎太刀がカンスト。
カンスト刀剣は部隊から外れ、内勤・遠征中心へと移行。カンスト刀剣が抜けた位置には顕現順に部隊に加わり錬度上げしました。太刀・大太刀・槍の夜戦弱体化刀剣がいない場合は池田屋で、弱体化刀剣がいる場合は阿津賀志山での育成でした。なお、当時当本丸に薙刀はいませんでした(当時の実装薙刀は岩融だけでした)。
一部隊集中とはいえ、第一部隊以外に検非違使対策部隊も1日に2時間から3時間ほどは出陣していたので、脇差と打刀は検非違使対策部隊を経て第一部隊に移ることも多かったです。
当時いた全刀剣がカンストしてからは、新加入刀剣はパワーレベリングでした。太刀以上であれば阿津賀志山、短刀・脇差・打刀は池田屋。新刃を隊長にし、錬度1から阿津賀志山(もしくは池田屋)にGO。大体初日に特が付きました。なお、現在は錬度50までは阿津賀志山か池田屋、50を超えたら新橋か江戸城内短距離への出陣です。カンストまでの期間が短くなりましたが、その分資材も減りまくります。
一部隊集中型のメリット・デメリット
メリットは何といってもカンスト刀剣が早く出ることです。集中して出陣するので、大体半年かからずに第一部隊がカンストします。当本丸では4か月目に第一部隊がカンストしました。
また、戦場が初期第一部隊によって全開放されるので、第二期第一部隊からは経験値効率の良い戦場で育成できます。
デメリットは刀剣男士のフラストレーションでしょう。第一部隊と検非違使対策部隊の実質2部隊の12振しか出陣しないため、残りの刀剣男士は内番と遠征ばかりになります。
また、効率の良い戦場での育成となるため、刀剣によっては全く知らない戦場が出てきます。前回の研修生実地研修までは全戦場(池田屋の記憶まで)を知っているのは鳴狐と骨喰藤四郎・堀川国広だけでした。ついでに言えば、鶴丸国永以降に顕現した刀剣男士は阿津賀志山以前の戦場を知らないままです。
刀剣男士のフラストレーションについては育成方針をきちんと説明し、納得してもらえば不満は出ません。当本丸では順番待ち刀剣を中心に演練に参加してもらいました。演練だと審神者占有率が高くなり、週に1回の参加だったため娯楽要素もあって必ずフードコートで昼食を取れるという特典もあったせいか、そこでそれなりにフラストレーションは解消されていたようです。また、演練は審神者錬度が同じくらいの相手との対戦の為、育成中心メンバーではない演練部隊は自分たちより錬度の高い刀剣と対戦することが多く、それが刺激になっていた節もあります。
また、当本丸では『カンストしてからが本番。カンストして一人前。だから全員カンストさせるし、早いか遅いかの違いだけ』と説明していたこともあってか、皆特に不満を口にせず、大人しく順番待ちしてくれました(同田貫正国や御手杵でさえ!)。比較的早い顕現ながら順番待ち期間の長かった陸奥守吉行・獅子王・山伏国広には感謝しかありません。
平等型
完全平等型(友人乙種審神者赤染本丸の場合)
この完全平等型は少々特殊です。先ず赤染はこんのすけと担当と話し合い、1週間の任務免除をもぎ取り、私財を投じて炉を全て開放し依頼札・資材を購入しています。これは彼女の個人資産がかなり裕福だったから出来たことです。更に刀剣男士についての情報も詳細に収集していました。
先ず彼女は初期刀歌仙兼定を選び、初鍛刀で薬研藤四郎を呼び、育成方針を説明しました。刀種も短刀6振・脇差3振・打刀6振・太刀10振・大太刀3振・槍2振という構成で呼ぶことにしていました。そこで初期刀初鍛刀の2振とともにそれぞれのレシピで構成予定の刀種が揃うまで鍛刀。その中からまずは隊長となるべき刀を選びました。初期刀歌仙兼定と初鍛刀薬研藤四郎もそれぞれ1部隊を率いるので、残りは3振。依代のあった中から、燭台切光忠・鳴狐・へし切長谷部が隊長となり、彼らを顕現。
薬研藤四郎と鳴狐の部隊は夜戦・室内戦担当とし、薬研の部隊は全員短刀、鳴狐の部隊は脇差と打刀半々としました。他の3部隊は昼戦メインとし、特に歌仙の部隊は3スロ太刀と大太刀・槍で構成した新規戦場開拓部隊としました。
そして、5部隊をローテーションで出陣。月曜から金曜まで各部隊が出陣1日・遠征3日・内番(本丸警護&近侍)1日とし、曜日によってそれぞれの部隊が役割を変えるという編成です。
1週間はすべて同じ戦場と遠征。賽の目による多少のばらつきはあるとはいえ、同じだけの時間同じ場所に出陣するため、錬度はほぼ揃います。隊長は誉による経験値の差を埋めるために都度変えて行き、戦国の記憶までは全部隊平等に出陣、武家の記憶は薬研・鳴狐部隊は出陣せず、池田屋は歌仙・燭台切・へし切部隊は出陣せず。月曜日部隊が1日で武家の記憶を全開放したので、薬研・鳴狐部隊は武家の記憶をスルーして池田屋へと進軍しました。
本丸運営開始から約8ヶ月で全部隊がカンスト。その後、それまでに集まっていた刀剣から6振を顕現し、大坂冬の陣・椿寺・厚樫山若しくは京都市中で育成。カンストすると次の6振を顕現と繰り返しました。
彼女の場合、所有限界数が55振だったため、9部隊54振で顕現を止め、現在は極刀剣の育成をしています。極刀剣は延享以降の戦場専任です。
彼女の場合は事前知識と資金力があったことから、上記のような完全平等型での育成が可能でした。
平等型(一番弟子佐登本丸の場合)
佐登の場合は初日に6振、2日目に6振を顕現し、初日部隊を2日目には遠征に回し、1日交替で出陣と遠征を担当、錬度が平等になるように育成を開始。第3部隊解放後更に6振を顕現し、第3部隊が第一・第二部隊と錬度が揃ったところで第4部隊を解放、更に6振を顕現。第4部隊の錬度が追い付いたら平等育成。出陣遠征部隊と本丸警備の合計5部隊を顕現し、交代で出陣遠征を組み、5部隊の錬度はほぼ同じ。
初日・2日目以外はそれまでの未顕現刀剣から刀種を選んでの顕現の為、部隊の刀種バランスも良く、完全平等が可能だったそうです。
5部隊30振がカンストしたところで、今度は1部隊6振ずつを顕現し、集中育成。当本丸のようなパワーレベリングではなく、いくつかの戦場を選んでの集中育成となりました。
1部隊カンストするごとに次の部隊を顕現し育成するという方針で、完全平等の育成を行なっています。
完全平等型のメリット・デメリット
メリットは平等に育成する、育成しない刀剣男士は顕現しないため、出陣出来ないという刀剣男士の不満が出にくいこと。カンスト後の不満については一部隊集中でも同じことなのでここではデメリットにはあげません。また、平等育成のため錬度が横並びであり、検非違使対策が取りやすいことが挙げられます。
デメリットとしては最初のカンストまでの時間が長いこと、最初の4部隊時点では戦場開放が遅いため経験値効率が良くないことでしょう。
また、計画顕現となるため、刀派や旧知の仲の刀剣男士が入手されても顕現が後回しになること、新規刀剣を入手しても6振揃うまでは顕現しないこともデメリットと言えばデメリットかもしれません。
何方のタイプで育成するのかは審神者の考え方次第ですが、どちらの場合も大切なのは審神者がキチンと刀剣男士に育成方針を説明し、納得してもらうことです。
一部隊集中であれば戦場に出られないことへの不満が出るでしょうし、完全平等型であれば安全圏での戦闘に不満を持つ者も少なくありません。
けれど、話し合い納得していればその不満も軽減されます。
確りと本丸の運営については刀剣男士と話をしてください。