敵対者

1.歴史修正主義者

 人間。個人的理由、或いは独善的な歴史観から歴史を変えようとする人間たち。

 何らかの組織があると思われるが、政府はまだそれを把握していない。表向きはなんかのNPOとか市民団体とかを装っている。

 元々最初はほんの些細な後悔から『●●をやり直せたら……』という動機から始まっているケースが殆どだった。事故で愛する人を失ったり、ほんの気の迷いで受験や就職に失敗したり、そんな誰もが経験するような後悔が歴史改変の発端。

 その後、自分の過去を修正することが出来るなら、もっと大きなことも出来るのではないかと考えるものたちが現れ、現在の歴史修正主義者テロリストへと変化した。

 一応、23世紀から30世紀に歴史修正主義者がいることが判っており、それぞれの時代から時間遡行軍が各時代へと派遣されていることも判明。これによって、ほぼこの戦争の終結は不可能と政府は認識している。

『正統歴史守護軍』(自称)
歴史修正主義者の組織。現在の歴史を『不当なもの』とし、自分たちの考える独善的な『理想の歴史』を『正統な歴史』とするために歴史改竄を目指す。尤も、そういう思想を持つ者は幹部と一部の実戦指揮官のみ。
また、いくつかの派閥があり、日本を愛している者もいれば、憎悪している者もいる。後者は日本を滅ぼすために歴史改竄を行なおうとしている。
召喚師(自称)
『正統歴史守護軍』の実戦指揮官。政府でいうところの審神者。幹部と同じ思想を持つ者の他、任官しなかった(或いはできなかった)審神者資質ありの人間たち。中には誘拐・拉致された者もいる。
時間遡行軍
歴史修正主義者の審神者に使役される刀剣の付喪神。刀剣男士が名のある刀剣や刀工に作られた名剣である一方、歴史に残らなかった『名もなき刀剣』の付喪神。中には戦場で折れた刀剣に名もなき兵士の怨嗟や怨念、生への執着といった念が宿ったものもある(兵士の霊が憑いているわけではない)

2.検非違使

 歴史介入を拒む『歴史の力』が実体化したもの。そのため、遡行軍・刀剣男士どちらに対しても攻撃をし、排除しようとする。政府がコンタクト取れるようになれば、味方になる可能性は大。だって、歴史修正主義者がいなければ刀剣男士は歴史遡行しないもの。

 但し、歴史の流れを守るためであれば、偶然助かってしまった名もなき民を歴史通りに殺すこともあるため、刀剣男士側が検非違使に嫌悪感を抱いており、このままでは協力関係を結ぶのは難しいと思われる。