1.政府
『時の政府』を『時の政府』という組織としている創作もあるが、ここは単純に一般的な意味での『その当時の政府』という意味で解釈。
歴史保全戦争開始から100年以上が経過し、戦争状態が日常になっているため、世界観Aに比べると、政府にも緊張感がなくなっている。そのため、私利私欲に走る政治家や官僚も多い。
ピュアホワイト:ホワイト:グレー(ホワイト寄り):グレー(ブラック寄り):ブラック=5:20:30:35:10くらいの比率。ピュアホワイトは寧ろ害悪の脳内お花畑なので、真面なのは全体の半分。
一応政府首脳や各省トップは『日本国を守る』という意識はあるので、完全なブラック政府になる前に歯止めはかかる。腐敗しているのはトップよりも現場責任者となる中間層が多く、そこが一部の高官・政治家と結託して甘い汁を吸おうとしている。下っ端の現場に近い役人は割とまともなのが多いが、クズがいないわけではない。
猶、内部では結構腐敗していても対外的(つまり国際的)にはかなり真面で有能な外交を行ない、日本の国益をバリバリに守っていて、国際社会的には『流石日本は世界最古最長の統一国家だけはある』と言われている。
2.監督省庁
世界観Aと同じく、審神者を監督し、歴史保全戦争に関する行政を行なうのは歴史保全省。管理局・対策局・技術局の3つからなり、対策局と技術局は現世ではなく城下町に庁舎がある。審神者や刀剣男士のための法律も整備されており、世界観Aに比べると法律重視・前例重視。省庁の方針としては審神者よりも省の利益に傾きがちで、良くも悪くも『官僚的』な方針が多い。
技術局と対策局は入省から退職まで歴史保全省所属で省庁移動はないが、管理局は省庁移動もある。そのため、腐敗度合いは管理局が一番高いし、管理局は審神者や刀剣男士を見下す傾向にある。何かの問題が起きるときには、割と管理局の職員が絡んでいたりする。勿論、技術局・対策局がやらかさないというわけではない。
3.担当官
歴史保全省対策局審神者管理部担当官課職員が一人当たり10人程度の審神者の業務管理を行なう。業務内容は飽くまでもスムーズな本丸運営のためのサポートであり、審神者に対しての命令権などはない。法律においてもそれは明記されており、担当官は審神者の上司でもなければ、審神者の部下でもない。因みに審神者には『上司』にあたる存在はないと法律によって明記されており、審神者に命令できるのは唯一天皇だけであるとも明言されている。但し、政府側で唯一といっていいほど、審神者と直接対話する役職のため、担当官が上司であると勘違いしている担当官や審神者も多い。そのため、担当官による横暴によって過剰なノルマを課されたり、資材配給など本来であれば平等にコンスタントに行われるものが勝手に削減されたり滞ったりすることもある。
嘗ては歴史保全省一のエリート集団と言われた担当官ではあるが、現在はマジでエリートな一部とコネと使いまくりの無能な一部と安定した公務員という程度の認識の大部分に分かれている。本当の意味でのエリート以外は、間違った意味でのエリート意識選民意識があり、担当官と審神者の関係が希薄になっている。
また、刀剣男士という存在をきちんと理解していないものがほとんどで、道具扱い(いくらでも替えの利く使い捨ての便利道具)するものと神扱いするものの両極端に分かれている。さらに言えば審神者が戦争の最前線に常駐していることを失念しているものが多い。
4.監察機関
省庁の中で唯一といっていいくらい、ホワイトなのが監察期間である宮内庁監察局。法律と慣例に基づき、審神者や関係省庁の監察を行なう。監察局所属の刀剣男士もおり、人間とは違った目線で物事を見ることもある。
歴史保全戦争に関する政策については、何人からも制約を受けずに監査できる。世界観Aに比べて役人も政治家もブラックやブラック寄りグレーが増えているため、恐らく歴史保全戦争関係部署の中では一番忙しい。真面な審神者と刀剣男士の味方。
5.こんのすけ
世界観Aと同じ。(以下同じ記述)
公式で管狐・油揚げ好き。審神者のサポート役であるとともに政府からの連絡役。政府と繋がりがあり、その意向を伝えるという側面から、2次創作では『政府のイヌ』扱いされることもあるが、誰が主(使役者)であるのかは明言されていない。
管狐であるからには使役者がいるはずだが、それは明言されていないため、ここでは政府の中でも神仏関係に縁の深い宮内庁神祇局呪術部の術者を使役者としていることとする。その後、使役者が許可すれば審神者に所有権を譲渡し、審神者個人の所有とすることも出来る。その場合もこんのすけの機能に変化はない。霊力供給経路が神祇局職員から審神者に変わる程度。審神者に所有権が譲渡される段階でこんのすけから審神者への好意はMAX状態になっているから、職務上の不都合もない。
所有者(主)は使役者である神祇局職員または審神者で、政府(歴史保全省)は上司といった扱いなので、政府に絶対服従というわけでもない。上司に過ぎないから主(またはサポート対象)である審神者に不利益を齎すというのならば逆らうこともある。
機械ではなく管狐という妖怪であることから、それぞれに性格などもあると思われる。
6.所属国
本来のゲームサーバー以外にも設定。令制国を元とし、プラス北海道(蝦夷)と沖縄(琉球)を加える。
所属国は飽くまでも管理グループに過ぎず、所属国の地に本丸があるわけではないし、指揮系統が所属国で変わるわけでもない。単に本丸の管理を行政側が把握しやすくするためだけのもの。
本丸数が1万を超えているため、演練やら会議やらはこの所属国ごとに行われる。
7.万屋
城下町という本丸と同じような亜空間都市の万屋街エリアを指す。万屋商店街(専門店の小規模店舗が並ぶ)、ショッピングモール、歓楽街がある。
万屋街で働くのは全て歴史保全省職員もしくはアンドロイド、付喪神で、歓楽街では刀剣男士相手の付喪神と人間相手のアンドロイドが働いている。
映画館やカラオケ、スポーツ施設など遊興施設もあるが、その利用料金は審神者ランクによって割引率が異なり、最上位ランクSSだと基本料金の1割、最下位ランクZZだと基本料金の5倍の価格になる。
そのうちTDL(刀剣ディ〇ニー〇ンド)やUSJ(ユニ〇ーサルス〇ジオ城下町)なんかも出来るかもしれない。
8.通信販売
政府(歴史保全省管理局総務部)が管理運営するインターネット通販で、『さにわ通販』『さにわモール』『サニゾン』と呼ばれる。飽くまでもこれらの名称は通称で、全て同じシステムを指す。正式名称は『本丸在宅通信による自動決済システム』という面白みもない面倒なもの。
審神者生協の他、娯楽品専門、高級品取扱店などいくつかの通販サイトを政府が運営している。同名の現世の企業と提携しているが、提携にあたってはかなり綿密かつ厳正な審査が行われる。なお、審神者生協は生活必需品の販売のため使用制限はないが、それ以外の通販サイトは審神者ランクによって使用制限がある。
9.インターネット
パソコン環境は21世紀のディスプレイとキーボードを使う形式から変わっていない。但し、物理的に存在するのはハードディスクくらいで、キーボードやディスプレイはホログラム表示のものもある。但し、SF創作物のような脳内展開する画面はない。一旦実用化はされたものの、ディスプレイとキーボードという物理的な制約を受けないために『便利すぎ』たため、21世紀とは比べ物にならないほどのネット依存を招いた。また、脳内に直接接続端子を埋め込むことから、脳波に異常を来たす者も出たため、21世紀までのディスプレイ&キーボード型を維持していくことが世界的に決まっている。
インターネット接続に関しては現世と変わらないシステムが本丸でも構築されている。但し、独自のネットワークが構築されており、審神者関連のサーバーに現世からアクセスすることはできない。さにわ通販・さにわちゃんねる・さにわ知恵袋には本丸ID(IPアドレス扱い)でなければ弾かれるし、審神者IDでのログインしなければ閲覧・書き込みなどの利用ができない。
また、21世紀のTwitter・FaceBookなどのSNS的なものもあるが、現世のそれらを審神者は利用できない(閲覧のみは可能)。現世のネットサービスは閲覧のみ。
現世の家族や友人との連絡にメールやスカイプなどを使うことはできるが、安全と機密保持のため政府に申請し、審査を通過しなければ許可されない。審神者同士・審神者と政府役人(担当官)との通信はメール・スカイプともに独自システムを構築しており、申請などは不要。
10.328(さにわ)ちゃんねる
世界観Aと同じ。(以下同じ記述)
2ちゃんねる風巨大掲示板。管理運営は宮内庁監察局監査部。
現世から隔離されている審神者たちの愚痴吐き場として亜空間上のネット空間に設置されている。そのため、現世からの書き込みは勿論、本丸設置の端末及び支給された小型端末以外からの書き込みもできない。何らかの問題がある審神者をあぶりだす目的もあり、常に監察部のネット担当がスレを監視している。
掲示板は匿名性を重んじてID非表示となっているが、実は固定のIDが接続した本丸によって割り振られており、管理側では直ぐに誰が書き込みをしたのかを特定可能。尤も、余程問題のある書き込みでなければ特定はしない。逆に言えば問題があると判断された場合は即座に監査が動くか、担当官に連絡が行く。
類似したものに相談特化の『さにわ知恵袋』もある。