1.刀剣の付喪神
元々付喪神は妖怪であり、本来刀剣の付喪神も妖怪。
人間が『刀剣の付喪神は戦神』と祀ったことによって『神の末席に連なる者』となった。あくまでも人間の信仰が『刀剣の付喪神は神』とした。
なお、協力を約していない刀剣の付喪神は『神』ではない。
ちなみに刀剣男士の本御霊は全て『護歴神社』に祀られている(=祀られていない刀剣の付喪神は妖怪という認識)。
2.刀剣男士化(政府との契約)
刀剣の付喪神(便宜上本御霊と呼ばれる)と政府の契約によって『刀剣男士』となる。
刀剣男士となる際に『人の姿を取り、己の剣を振るい、審神者の敵と戦う』という契約を結んでいる。2次創作によくある『契約を結んだ主(審神者)を殺すことは出来ない』というものは含まれない。
また、この契約によって、刀剣男士は以下のことを理解している。
- 自分を呼び出した審神者が主となり、審神者によって肉体を得ていること
- 一般的な生活に対する知識(電気・ガス・水道などのライフラインや食べる・寝る・入浴する・排泄するなど)
- なぜこの場に呼ばれたか、誰と戦うのか、誰の指揮に従うのか、どうやって戦うのか
- 現代のひらがな・カタカナの読み書き(変体仮名ではなく、現在のかな文字での読み書きが可能) ※但し一部刀剣を除いて、外来語は基本的によく判らない(ひらがな発音になる)
また、刀帳番号(御手杵までの138)は審神者制度開始時に本御霊が刀剣男士化を了承していた刀剣に付与されている(本御霊は了承しているが所有者が不承の場合は実装までに時間がかかる)。
140以降の刀帳番号を付与されている刀剣は、2205年の時点で本御霊が断っていた刀剣、若しくは審神者制度開始後に発見された刀剣となる。
なお、2015年現在、現存が確認されていない刀剣については、2205年には発見されているか、現代の名工によってレプリカが作成されていると捏造。
また、ゲームでは同一の刀剣男士を何人も持つことができるが、創作内での複数所持はシリーズによって可不可が異なる。
3.レア度
契約した際の難易度や本御霊の気難しさ・面倒さ・刀剣としての希少度から政府側が勝手に設定したもの。
多少刀剣男士の能力値への影響が見られるが、レアだから能力値が高いのではなく、能力値が高いからレアになった。
4.刀剣男士の人型化と感情
刀剣男士が人の姿を取るのは、人間がそうしたのではなく、刀剣の付喪神(本御霊)が決めたこと。
敵が基本的に人型を取っていること、審神者が過去の戦場へ赴くことは出来ず刀剣が戦うことから、自身を振るうための肉体が必要と判断し、人型をとることにした。
ただ、付喪神自身の霊力だけでは複数の分霊の肉体を作ることが出来ないため、審神者の霊力を持って血肉を形作った。
また、感情については元々付喪神であるときから持っているため、これも人間が与えたわけではない。
5.初期刀
審神者就任の際に各人に1振渡される打刀。加州清光・歌仙兼定・陸奥守吉行・山姥切国広・蜂須賀虎徹から選択する。
この『初期刀』という名称が使用できるのは、政府から依代を渡されたもののみ。政府から渡される『初期刀の依代』は特別製のもので、本御霊が相槌を打って鍛刀されたものであり、初めから分霊が宿っている。その分霊は刀剣としての能力値(生存・打撃・統率・機動・衝力・必殺・偵察・隠蔽・範囲・刀装スロット)は他の分霊と変わらないが、その性格性質がより『審神者のサポート』に長けている。初期刀の刀剣がそうでない同位体よりも世話焼きであったり冷静であったりするのはそのため。
何らかの事情(本丸引継ぎなど)により初期刀を持たずに着任した場合に初鍛刀もしくは初ドロップ或いは初契約した刀剣を『初期刀』と称する審神者もいるが、政府はその呼称を認めておらず、正式には『初契約刀』と呼ばれる。仮令同じ加州清光・歌仙兼定・陸奥守吉行・山姥切国広・蜂須賀虎徹であっても鍛刀やドロップで得た刀剣と最初の契約を交わしてもそれを『初期刀』と称することは出来ない。尤も、世界観的に上記設定が出てくるのは『日本のサブカルに救われた異国の神々』と『20世紀乙女(笑)』のIF設定のみ。
6.刀剣男士の生活
- 食事
- ゲーム内での描写はないため、必要なのか不明。食糧が疲労回復アイテムとなっていることから、食事をしなくても死なないが、食事をすることによって精神安定・疲労回復効果があるとする。
- 睡眠
- ゲーム内での描写はないため、必要なのか不明。手入のセリフで『寝る』という単語が出ることから、刀剣男士にも睡眠という概念、睡眠=休養という認識はある模様。なので、ここでは人間と同じく疲労回復効果があると設定。但し、人間と違って睡眠不足による刀剣破壊はない。
- 入浴
- ゲーム内での描写はないため、必要なのか不明。人型持ってるんだから、入浴もするでしょ?という程度の認識で設定。
- 自由時間
- ゲーム内での描写はないため、必要なのか不明。出陣・内番・遠征に行ってない刀剣は当然自由時間ってことだよね?それぞれ休養したり遊んだり好きに過ごしているということで設定。
- 給与・報酬
- 政府から刀剣男士にも給料(日給月給制)は支給される。といっても衣食住は全て政府と審神者によって賄われているため、お小遣い程度。初期は一人一律1000円/日。戦績によって半年に1度の査定で10000円/日まで上がる。日給なのは顕現時期によって不公平が出ないようにするため。審神者銀行の刀剣男士用口座に入金される。
7.審神者と刀剣男士の主従関係
刀剣男士は自分たちが末席とはいえ神であることから、人間である審神者よりも上位に位置することは理解しているものの、付喪神はその成立が人間なくしては有り得ないことも充分に理解している。そのため、基本的に人間大好きで友好的。
身分と職権は一致しないことも理解している。いくらご領主の若様とはいえ、当主になるまでは1兵士・1分隊長として家臣の下につくことがあったことを判っているから、神である自分が人間である審神者の配下となることにも不満はない。
8.刀剣男士の同一個体の複数顕現
ゲームと同様、同一の刀剣男士の複数所有は可能。しかし、推奨はされない。理由としては別の人格を持つ同一個体が存在することによる刀剣男士の精神的負担を鑑みてのこと。自分がもう一人いると考えると人間であれば発狂ものと人間の尺度での判断。刀剣男士にしても『自分が二人いるのであれば、俺はいらないのかもしれない』と思ってしまうこともある(拗らせ組)。中には己が複数いることを楽しむ者もいる(爺sとか。精神的に余裕を持っている者)。推奨はされないが、禁止もされていないため、審神者と刀剣男士の判断に任されている。
また、ほぼ同様の理由で刀剣状態(依代のみ、分霊なし)での複数所持もあまり推奨されない。スペアがあると思うことによる無茶な進軍、刀剣男士のネガティブ思考発動を防止するため。
但し、一部の効率重視の政府職員や軍部は戦力確保のため同一個体の複数権限を推奨しており、政府内部でも意見が分かれている。
なお、破壊された刀剣の破片を溶かすと玉鋼が少量得られるケースもあり(必ず得られるわけではない)、その資材を混ぜて鍛刀すると高確率で同じ刀剣が出来、稀に記憶が引き継がれる。尤も超レアケースであり、記憶が引き継がれるのは戦場で破壊され且つ審神者との関係が良好だった場合のみ(ぶっちゃければ神薦審神者のみ可能)。
9.刀剣男士の個体差
考えてみれば、この個体差ってのも2次設定だった。作者さんごとにキャラクター解釈があるから、それが個体差ってことで。
その個体差は創作においては『本御霊と分霊』の項で触れたように、審神者の性格・イメージによる影響で生まれる。
10.誉桜
余りにも2次創作に普通に出てくるから失念していたが、嬉しかったりテンションが上がると桜が舞うというのも2次設定。本来は戦意高揚を示すもの。戦意高揚→モチベーション・テンションアップということから、滅茶苦茶楽しかったり嬉しかったり、超テンションアップのときの感情表現として桜が舞うこともある、ということに。
11.刀剣男士の関係性
原作では明記されていないものもあるため、整理するため以下を設定。
- 粟田口
- ゲーム内で確定しているのは、一期一振が長男、藤四郎と名の付く刀剣がその弟(一期一振の顕現台詞)、厚藤四郎は五虎退の兄(回想)のみ。それを踏まえて以下を設定。
上から一期一振、骨喰藤四郎・鯰尾藤四郎、薬研藤四郎・厚藤四郎・後藤藤四郎、信濃藤四郎、乱藤四郎・博多藤四郎、五虎退、毛利藤四郎、平野藤四郎・前田藤四郎、包丁藤四郎・秋田藤四郎という兄弟関係。(・での並列表記はどちらが上かは未確定)
なお、鳴狐は作者の国吉が吉光の父もしくは師匠といわれていることから、叔父設定。鬼丸国綱が実装されたら、鳴狐にとっての叔父、藤四郎兄弟にとっての大叔父。 - 左文字
- ゲーム内では関係は明言されいない。但し、江雪左文字と宗三左文字は回想があることから恐らく兄弟。また、原作において同刀工による刀剣は兄弟とされていることから、江雪左文字と宗三左文字は同刀工(左文字源慶と安吉は同一人物)のため、兄弟と思われる。小夜左文字は作者がハッキリしていないので、関係不明。但し公式特設サイトにて『左文字三男』とある。それを踏まえて以下を設定。
江雪左文字(長男)、宗三左文字(次男)、小夜左文字(三男) - 来
- それぞれ刀工が違うことから兄弟ではなく、親戚。明石国行⇔蛍丸・愛染国俊は叔父甥、蛍丸・愛染国俊は従兄弟。どちらが上というのはないが、若干愛染国俊のほうがお兄ちゃん?
- 三条
- 同じ刀工による作とされているので、兄弟。作刀順序が不明で、誰が長男で誰が末っ子なのかは本人たちにも判っていない。「なにしろ1000年がすぎておるからなぁ」by三日月って感じ。
- 堀川
- ゲーム内でハッキリしてるのは山姥切国広と山伏国広の兄弟のみ。堀川国広は同一作者とされていることから、ここでは兄弟扱い。山伏と山姥切は作刀年代から上下決定。堀川は山伏より下っぽくて山姥切よりは上っぽい精神年齢を感じるから、以下を設定。
山伏国広(長男)、堀川国広(次男)、山姥切国広(三男) - へし切長谷部と大倶利伽羅
- ゲーム内では関係性は一切ない。しかし、大倶利伽羅の作者である廣光とへし切長谷部の作者長谷部国重が新藤五国光の子という説もあり、そうなるとそれぞれの作者が兄弟ということになり、その場合は従兄弟となる。あくまでも説の一つであることから、従兄弟と明言せず、親戚関係と設定。
- 古備前と長船
- ゲーム内では関係性は一切ない。燭台切光忠の作者長船光忠は備前の刀工で古備前派正恒系の流れを汲むこと、鶯丸の作者友成と正恒が同時期同派であったことから、遠い親戚のような位置づけ。鶯丸が大伯父のような感じ。つまり直系ではないけど、傍系の親戚。
- 兼定
- ゲーム内では同派というだけ。歌仙兼定は二代目通称之定、和泉守兼定は11代目または12代目の作であることから、兄弟ではなく親戚。和泉守兼定が歌仙兼定の玄孫(孫の孫)扱い。
- 太郎太刀と次郎太刀
- 太郎太刀のことをゲーム内にて次郎太刀が『兄貴』と呼んでいることから兄弟? 太郎太刀は末之青江作(刀工名ではなく刀派)とされ、次郎太刀は千代鶴國安の銘があることから作者は無関係と思われる。(その意味では太郎太刀はにっかり青江の子孫ともいえる)。使用者の真柄直隆(太郎太刀)と真柄隆基(次郎太刀)は親子。
- 青江
- 同派別刀工の作刀、且つ恒次が貞次の弟とされることから、従兄弟と設定。但し、この『貞次』『恒次』がそれぞれの刀工であるかは微妙。同名の別人の可能性もあり
- 村正
- 千子が初代村正の作で蜻蛉切とは150~200年の隔たりがあることから、兄弟ではなく蜻蛉切が千子の玄孫設定
- 貞宗
- 同刀工の作のため、兄弟。作刀年代詳細不明のため、刀種によって、長男:亀甲貞宗・次男:物吉貞宗・末っ子:太鼓鐘貞宗
- 古備前
- 鶯丸のセリフに『兄弟みたいなもの』とあるが、あくまでも「みたいなもの」で兄弟ではない。大包平のほうが150年程度後の作のため、祖父と孫
- 長船
- それぞれの刀工が光忠→長光(子)→景光(孫)の関係なので、大般若長光・小豆長光から見ると燭台切光忠は叔父、小竜景光・謙信景光から見ると燭台切光忠は大叔父となる。
- 伊達組
- 燭台切光忠・大倶利伽羅・鶴丸国永・太鼓鐘貞宗の4振。この4振で回想・内番特殊会話があることから、互いに伊達系と認識ありか?
伊達家に在ったのは燭台切光忠(1596年以降~1651年以前)、大倶利伽羅(1620年~昭和)、鶴丸国永(1684年以降~明治34年)であることから、刀剣時代の燭台切光忠と鶴丸国永に面識はない。燭台切光忠・大倶利伽羅の付き合いは最短3年最長31年となる。大倶利伽羅と鶴丸国永のほうが余程長い。 - 織田組
- 薬研藤四郎・宗三左文字・へし切長谷部・不動行光と燭台切光忠・鶴丸国永。
但し、全員他の所属グループがあり、そちらとの繋がりが強い(あ、不動行光はないや……)ため、余り強い繋がりではない。薬研藤四郎⇔不動行光、宗三左文字⇔へし切長谷部と若干の拗らせ要素ありのため、燭台切光忠と鶴丸国永が調整役にならざるを得ない部分もある。 - 黒田組
- 厚藤四郎・博多藤四郎・へし切長谷部・日本号と小夜左文字。但し、作者の個人的な感情により、小夜左文字は基本的に肥後組に入れる。黒田に居たことは確かだが、『刀剣男士』としての小夜左文字は黒田の影響を殆ど受けていないことから、基本は除外。
- 源氏組
- 石切丸・岩融・今剣・髭切・膝丸・獅子王。それぞれ源氏の武士に所縁があるから、まとめて源氏組と称する。
- 肥後組
- 取り敢えず現在のゲーム内では出てきていない括り。作者が熊本出身のため作ったグループ。細川幽斎所縁の小夜左文字、細川忠興所縁の歌仙兼定、加藤清正お抱え刀工集団の同田貫正国、阿蘇神社に祀られていた阿蘇氏所縁の蛍丸。『20世紀乙女(笑)』においては熊本弁が通訳なしで通じるメンバー。(黒田組も方言としては似ているから通じる)
他は随時考えたら追加。
12.ブラック男士
ゲームにはない2次創作ならではの設定。ブラック本丸からの派生で、虐待された刀剣男士が人間を憎み、審神者に対して非道を行うもの。
基本的に世界観設定により、有り得ない。しかし、戦争が長期化し、段々緊張感が薄れてきた頃から審神者の質が低下し始め、時折出現するようになった。人間不信・人間嫌悪ではブラック男士とは呼ばず、人間憎悪と明確な人間への暴力を行う者をブラック男士と呼ぶ。ちなみに政府での正式な呼称は『堕男士』。