1.審神者
原作に於いて、『時の政府が審神者を各時代へ送り出す』『眠っている物の想い・心を目覚めさせ、自ら戦う力を与え、振るわせる技を持つ者』とのみ設定されており、プレイヤーの分身ともいえるもの。原作内ではその性別・年齢・容姿・人種などの設定は一切ない。
ここから、審神者が人間ではない、実はプログラムであるなどの拡大解釈も生まれている。
プレイヤーは自ら登録してゲームを始めるので、そこから『自ら志願して審神者となった』と解釈することもできる。またPC版であれば18歳以上しか登録できないこともあって、審神者の資格は高卒以上という解釈もできる。つまり、現実のゲームに照らし合わせて『審神者』を考えると、『自ら志願した高卒以上の日本人』が審神者ということになる。
そのため、当方の創作では強制徴収されての審神者就任(当人が不本意な就任)は有り得ない。
2.審神者の身分(所属)
特別国家公務員で陸軍特殊部隊の仕官である。歴史保全省に出向し、歴史保全省歴史改竄対策局審神者部実働課職員となる。
神薦審神者は陸軍大佐(第一号の白菊のみ陸軍大将)、寺社薦審神者は陸軍大尉、甲乙種審神者は陸軍中尉として任官するが、当然ながら業務遂行状況によって昇格・降格がある。
3.審神者の区分
- 神薦審神者
- 天照大神・月読命・素戔嗚尊・大国主命をはじめとする八百万の神々の推薦を受けて審神者となった者。全審神者中16名のみ。
神に愛された『愛《めぐ》し子』と呼ばれる存在で、その人格と霊力の高さ、魂の高潔さは神様の折り紙つき。死後はそれぞれの加護を与えている神様の眷属となることがほぼ確定している状態の、半分神様な審神者たちでもある。
戦績上位はほぼこの神薦が占めており、戦局をリードする存在となっている。
『月読草紙』の白木蓮がこれに当たる。なお、天照大神推薦の白菊・素戔嗚尊推薦の万年青・月読命推薦の白木蓮は三貴子推薦審神者ということで審神者のトップ3として審神者行政にも関わっている。
1年目・2年目に任官した審神者は全て神薦または寺社薦の審神者で、その間に政府は霊力測定システムを開発した。3年目は推薦者はおらず、霊力測定システムの基準値を神薦に準じる高いレベルで設定していたことにより、該当者が居なくなってしまった。そのため、チュートリアルとサポート役(こんのすけ)を整え、政府の希望する霊力値よりも低くとも審神者としての役目が果たせるようにした。つまり、3年目以降の審神者からすれば、推薦審神者は超チートな能力を持っていることになる。
最初の審神者は当時の主上の三宮。皇位継承者ではないとはいえ、皇族直系男子が審神者となったことによって、日本国民はその深刻さを知ることになる。当時17歳の少年皇族だった。更にその後、伊勢神宮の禰宜、某古刹の権僧正、キリスト教の枢機卿も審神者として着任(これは寺社薦審神者)。 - 寺社薦審神者
- 官制社(神道)・古刹名刹(仏教)・ローマ法王庁(キリスト教)から推薦を受けて審神者となった者。全審神者中53人。元々それぞれの寺社で高位にあったことから良い意味でプライドが高くエリート意識の強い傾向にある。ゆえに『怠慢は許さんぞ』状態で戦局を引っ張っている。
- 甲種審神者
- 極普通の2205年以降の世界の一般人出身の審神者。適性検査を受けて審神者になる者で最も人数が多い。
- 乙種審神者
- 過去の時代からスカウトされた審神者。スカウトの際に人物調査が念入りに行なわれており、その時代から消えても問題のないもの、人格的・性向的に問題のない者が面談後、同意を得て2205年以降に移動して審神者に就任する。その際、戦争が終結した後も元々の生まれ育った時代には帰れないことを説明されており、それまでの人生を捨ててこの戦争に臨んでいるといっても過言ではない。それゆえに甲種審神者に比べると戦争に対しての覚悟が深い者が多く、戦績が優秀な者も多い。但し、それぞれの出身年代によって傾向が違い、20世紀出身はワーカホリック傾向、21世紀出身は受身傾向にある。『20世紀乙女(笑)』『梅も桜も』の右近・左近・喜撰・大輔《おおすけ》・猿丸がこれに当たる。
- 転神審神者
- 『日本のサブカルに救われた異国の神々』にのみ登場する審神者の分類。日本のゲーム・漫画・アニメ・ラノベなどによって名を知られることによって神としての力を取り戻した異国の忘れられた神が、恩返しのために一時的に人間となり、審神者となったパターン。肉体は人間だが、魂が神であるため、浄化能力などに優れており、事故本丸(所謂元ブラック本丸)対応専任となっている。
4.審神者制度
2205年に発足。それまでにも歴史修正主義者との戦いはあったが、人間が遡行可能な1900年代までの歴史改変運動であり、テロリスト・政府軍共に人間同士の戦いだった。
しかし、歴史修正主義者が呪術を用い、人ならざるモノを使っての時間遡行・歴史改変行動を起こしたため、皇室がまず行動を起こされた。
伊勢の斎宮・賀茂の斎院の復活により、皇室が天照大神からの神託を受けることが可能となる
その後、今上陛下が神々と交渉なさり、協力を得ることに成功する。それが『刀剣の付喪神を戦わせる』というもの。
状況を鑑み『巧拙よりも拙速を尊ぶ』ということで、システム構築や組織作り法整備よりも先に実働部隊を作った。前例主義の日本政府にしては珍しいことだが、それだけ緊急事態と認識されていたということでもある。
実働部隊=初期審神者は天照大神をはじめとした天津神々や国津神々の加護を受けた人間が任命され、後年の一般人審神者と区別するために『神薦審神者』と呼ばれる。これらの審神者はIDや審神者号で区別がつくようになっている。
但し、神々の推薦だけでは人数も足りず、各宗教団体により推薦を受けた『寺社薦審神者』が第2陣として参戦。各宗教から選ばれたが、一神教出身審神者はその信仰ゆえに最初の『刀剣男士虐待審神者』となってしまった。以降、素質があろうとも一神教を信仰する者は審神者にはしないことが決定している。
神薦・寺社薦審神者だけでは人員が足りず、審神者制度発足3年目(2208年)からは一般公募も行なわれた。しかし、要求する霊力レベル・人格のハードルが高く、公募1年目には該当者がいなかった。翌年以降、チュートリアル・サポート体制を確立し、敷居をさげたことにより1000人以上の審神者の確保に成功。
審神者制度発足3年目に歴史保全省が設立され、審神者の所属が内閣府歴史改変対策局から歴史保全省歴史改竄対策局へと移る。また、以降、本丸システム・各種報告書類・研修制度・生活支援(万屋街・インターネット環境)などが整備される。
初期の本丸は書く審神者の推薦者である神々が己の領域の一部を提供し、そこに現世のシステムを持ち込んでいた。その後、科学技術と神々のご協力により、現世とは異なる亜空間でありつつ神々の領域でもない異空間に本丸を設置。神薦審神者も本丸転居をした。
5.審神者の社会的認知度
審神者制度スタート時に広く公表された。余りの重大事案であることから内密に進めることも検討されたが、秘密裏に進めれば野党やマスコミがそれを詮索し事実とは異なる報道や告発をしかねないことから、全てを公とすることが決定した。
審神者という職業についても公表され、第一号審神者の白菊に関してはご本人の希望の元、その身分が明かされた。皇位継承者ではないとはいえ、皇族直系男子(しかも愛らしい皇子であったことから国民に絶大な人気を誇っていた)が最前線に立つという事態に国民はこの『歴史保全戦争』を国家が進めることを納得した。
刀剣男士についても公表されており、各刀剣の本体は厳重な警備の中に置かれている。個人・民間企業所有のものは警備が困難になるため、一時的に政府預かりとなっている。
刀剣男士の公表は刀剣の付喪神への信仰を促すためであり、ヒーロー扱いされていることから本霊の力(=刀剣男士の力)を増す効果を齎している。
また、各種健康診断に審神者検査が含まれていることも周知されている。財閥系企業(老舗)などは、創業者が歴史改竄対象の幕末の志士関係者であることも多いため、積極的に審神者制度支援を行なっている。
国営放送や各テレビ局は番組改編期に審神者や刀剣男士の特集番組を組むことも多い。某スーパー戦隊系の番組枠ではお助け準レギュラーとして刀剣男士をモチーフとしたヒーローも登場する。
こういったことから、審神者適性のなかった歴史愛好家・刀剣愛好家は歴史保全省への就職を望む者も多く、ただでさえ難関の国家公務員試験の倍率が凄いことになっている。そういった官僚は使命感も強く、心強い政府職員となっている。見目麗しい刀剣男士に近づくことを目的としている慮外者もいるが、そういった者は仮令成績がよくとも弾かれる。が、逆恨み防止のために半公的機関である『刀剣男士サポータークラブ』への就職を斡旋されて職員となり、広報活動に従事する者もいる。
6.勤務形態
原作ゲームのログイン・ログアウトを出勤・退勤と捉えることも可能だから、生活空間は別にあり、本丸には仕事のために通うという設定もあり。
当初は神の名を冠しているとは言え妖怪である刀剣の付喪神と人間がともに生活することの懸念から、政府管理敷地内の官舎に審神者を居住させ、そこから本丸に出勤させるという案が出た。
しかし、毎日次元を超えることの危険性、審神者という特殊能力を持つ者やそれに関わる者の安全対策、現世で生活するとなれば当然現世との関わりも避けられないことから、審神者も本丸で生活することが定められた。
生活空間と職場が同じであることから、勤務時間などは審神者の裁量に任されている。24時間労働的な本丸もあれば、きっちり業務時間を設定している本丸、そのときの気分で流れの変わる本丸と色々な本丸がある。一般的なのは大体の業務時間を定めている本丸。勤勉な日本人らしく大体何処の本丸でも1日8時間の労働時間が設けられているが、学生から即審神者になったor就業経験のない審神者の本丸だと、割とルーズで仕事時間が短い。
7.給与
大前提として物価は2016年と同じ。200年経っていれば物価は大きく変動していると思われるが、そこを考えると複雑なので。
月給制(但し赴任初月は日給月給制)で末日締めの10日支給。
審神者は指揮人数的に軍隊でいうところの小隊指揮官にあたり、そのことから国防軍中尉相当とされる。そこから算出(というほど大袈裟ではないけれど)。
審神者として任官された時点で準備金100万円(退職・引越しなど様々な面倒、その間の生活費や経費に充てるため)。月収制だが、前月末の刀剣男士人数によって給料は変動する。
基本給(階級:中尉の場合)
- 刀剣男士数10人以下:15万円+錬度上限刀剣男士数×500円
- 刀剣男士数11~20人:20万円+錬度上限刀剣男士数×500円
- 刀剣男士数21~30人:25万円+錬度上限刀剣男士数×1000円
- 刀剣男士数31~40人:30万円+錬度上限刀剣男士数×1000円
- 刀剣男士数41~50人:35万円+錬度上限刀剣男士数×1500円
- 刀剣男士数51人~58人:40万円+錬度上限刀剣男士数×2000円
これは審神者個人に支払われる俸給であり、本丸運営費は別に支給される。更に歴史遡行軍の活動が活発な地域に本丸のある審神者には危険手当(基本月給の10%)も加算される。半年に1回査定があり、戦績が優良な本丸であれば最高100万円まで基本給が上がる。
また、審神者の給料は本人名義の口座にのみ振り込まれる。但し銀行は政府直轄の通称審神者銀行。何しろ安全対策で本名が一切登録されないため、現世の銀行は使えない。審神者は基本的に本丸と歴史保全省庁舎の行き来しかしないので、買い物もネット通販サイトか万屋で行なう。それらの買い物は全て審神者IDを入力・記入することによる自動決済(給料口座からの自動引き落とし)。
稀に家族への給料一部送金を望む審神者もいるが、それは政府が手続きをするのではなく、自分で送金するシステムとなっている。家族の名前も当然ながら安全対策で登録できない。家族の名前から審神者の名前も判ってしまうからこれも当然の措置。
ちなみに本丸運営費は刀剣男士+審神者の食費(但し基本的なもの。嗜好品と呼ばれるものや高級食材は自腹)、本丸施設維持メンテナンス費用。申請して認められれば経費が下りる。例)刀剣男士のリラクゼーションのために大広間にTVを導入したい→経費OK 刀剣男士の個室にTVを導入したい→経費NG
なお、審神者銀行には本丸運営費用口座、審神者個人口座、刀剣男士用口座があり、本丸IDを大元として管理される。例えば本丸ID0101・審神者ID205GA00001の三日月宗近(刀帳番号3)の場合、本丸運営費用口座の口座番号は0101-0000-0000、審神者個人口座は0101-00001-0000、三日月宗近用口座番号が0101-00001-0003となる。ちなみに刀剣男士用口座は本丸始動時に全刀剣男士分用意されており、顕現した瞬間に使用可能となる(システムはご都合主義で。刀帳に記録された時点で使えるようになる)。但し、口座管理は刀剣男士に知らせていなければ審神者が行うことになり、そこから一部刀剣男士の給料横領なんて事態も起きる(『20世紀乙女(笑)』シリーズや『異国の神々』シリーズ)。大抵の審神者は刀剣男士専用端末(共用或いは個人用)を作り、そこで自身で管理させている。
8.審神者の能力
霊力の他、祝詞・呪符による結界術、ごく一般的な家事能力、一般の事務職が勤まる程度のパソコンスキル、史学に基づく指揮能力が最低限必要とされる能力となる。
なお、霊力は一般的な霊能力(視る・聴く・感じる・祓う)とは全く異なる能力であり、まさに『眠っている物の想い・心を目覚めさせる力』のこと。審神者だからといって幽霊が見えたり悪霊を祓ったりができるわけではない。勿論、審神者の中にも霊能力を持ちそれらができる者もいるが、それは審神者以外にもそういった者がいるのと同様。また、審神者として経験を積んでいけば、刀剣男士以外の付喪神に実体を与えることができるようにもなる。
9.審神者の霊力
実は大抵の日本人が持っている。日本では信じる信じないは個人差はあれど『付喪神』をはじめとした精霊信仰があることから、自覚の有無に関わらず民族的な資質として『眠れる器物の心・想いを目覚めさせる能力』は持っている。但し、それが『自ら戦う力を与え、振るわせる技を持つ者』となるとそこまで多くはない。
審神者の霊力はRPGでいうところのMPのようなもの。それぞれ個人によって上限があり、刀剣男士の肉体維持・鍛刀・顕現・手入れ・刀装作成に使われる。休んでいれば自然回復する。
MP使用量が多いのは顕現>手入れ(重傷)>鍛刀>手入れ(中傷)>手入れ(軽傷)>刀装作成>肉体維持。
42振り(審神者制度発足時の全刀剣数)の刀剣の肉体を維持し、プラス6振りの重傷連続手入れを行なっても枯渇しない霊力を持っていることが審神者になるための最低ラインの条件。ちなみに霊力量は20世紀乙女(笑)<月読草紙<異国の神々の審神者。20世紀乙女(笑)審神者は50振り維持+6振り重傷連続手入れ可能(審神者の平均値)、月読草紙審神者は100振り維持+10振り重傷連続手入れ可能(チート)、異国の神々審神者は200振り維持+200振り重傷連続手入れ可能(スーパーチート)。
なお、手入れに関して、傷の度合いでの霊力消費量に違いはあるが、刀種・レベル・レア度による違いはない。但し、資材は前記3つによって必要量が変わってくる。
10.審神者の資格
中学卒業以上の日本国籍を有する者。但し推奨されているのは成人してから。短期大学及び4年制大学卒業後が望ましい。できれば就業経験があり、更に管理職経験者だとなお望ましいとされている。
また、審神者制度が成立した時代以降は年に一度の健康診断が国民に義務付けられており(無料。高度医療の分野も含まれる)、そこで審神者適性検査も行われる。その検査で陽性反応のあった者に対して、審神者資格試験を受けるよう通知が行く。適性があったからといって、審神者資格試験を受けなければならないわけではない。つまり、適性者の志望者が受験する。司法試験に合格したからといって弁護士・検事・判事にならなきゃいけないわけじゃないのと一緒。適性検査は審神者制度が始まってから3年目に実用化されたもので、実は審神者制度3年目には新規採用はなかった。
なお、どれだけ霊力があろうとも日本国籍を持っていなければ受験できない。これは審神者が特別国家公務員であるための条件。(国家公務員は日本国籍を持っている者しかなれない)
また、特に能力の高い適性者に関しては直接歴史保全省職員がスカウトに向かうこともある。この場合、スカウト受領=資格試験合格という扱いになる。スカウトの場合はスカウトに向かう前に歴史保全省が対象者の詳細な調査を行ない、密かに面接が行なわれているのと同じような感じで人物や素行を見られている。資格試験を受けるよりもより綿密かつ厳正な調査がなされるため、スカウトされる時点で人格・素行は歴保省お墨付きといえるほどとなる。事前調査で問題があった場合は審神者適性者リストから削除され、以降の健康診断でも適性なしと診断される。
過去の人間に関しては政府の役人(宮内庁神祇局)が『審神者の霊力』を感知する。これは正確には斎宮・斎院が感知したものを宮内庁に通達。その後、歴史保全庁職員がスカウトに向かう。一般スカウト審神者と同じ流れ。
どのシリーズであっても政府による拉致・家族友人を使っての脅迫などは絶対にない。
一般社会でネット上で出てくる『政府による拉致・脅迫』の噂は政府及び皇室が完全否定しており、また審神者の待遇や求人情報も普通に公開されている。よってごく普通の感覚を持つ一般人は噂を哂っている。陰謀論者は信じたがっている(つまり真実ではないと気付いている)程度。『政府による拉致・脅迫』の噂は反政府主義者・歴史修正主義者・反日組織が政府の信用を落とすべく捏造しているもの。
11.審神者資格試験
- 研修制度確立前(2205~2210年)
- 適性検査が陽性だった場合、神祇局と歴史改竄対策課による面談が数回にわたって行われ、人柄に著しく問題のある者、思想的に問題のある者は適性なしと判断される。が、完璧ではないため、ごく稀にブラック素質のある者も審神者になってしまう。
- 研修制度確立後(2211年~)
- 資格試験では、人格、神への敬意、歴史認識などが心理テストによって判断される。ちなみに憲法で信教の自由が認められているため、どんな宗教を信仰していても問題ない。資格試験は年に3回、3月、7月、11月に行われ、それぞれ2ヶ月間の研修がある。その研修期間に思想的に問題のある者(歴史修正主義者的思考)、道徳倫理に問題のある者(他者への配慮や敬意がない者)は強制研修終了となり、以降前者は歴史保全省職員によって3ヶ月に1度の面談が義務付けられる。
試験科目
- 筆記試験(マークシート):国語・数学(中学卒業程度)・日本史・一般教養
- 筆記試験(記述論述問題):歴史認識・神々への敬意
- 実技:掃除・洗濯・調理の家事、パソコン操作
- 面接:面接官は歴史保全省歴史改竄対策局局長・宮内庁神祇局局長・宮内庁神祇局陰陽部部長・陸軍特殊部隊(現代歴史改変阻止部隊)隊長・神薦審神者3名(三貴子推薦者)
12.審神者の任官
- 研修制度確立前(2205~2210年)
- 審神者資格試験合格後(またはスカウト了承後)の翌週日曜日に歴史保全省に登庁、審神者任命の辞令を受ける。その後、1日の机上研修(審神者の役割と職務、敵である歴史修正主義者と時代遡行軍について、顕現可能な刀剣男士について)を受け、翌日から本丸に赴任。なお、辞令を受けた瞬間から帰宅はできず、庁舎内の宿泊施設で寝泊りすることになる。
- 研修制度確立後(2211年~)
- 審神者資格試験後、合格者はそのまま研修施設へと移動し、即『審神者研修生』としての辞令を交付される。以降、国家公務員となり、研修中も給与発生。2ヶ月間の研修を経て、本丸に赴任する。
13.審神者研修
研修では日本の歴史、刀剣の歴史、祝詞や呪術(神道、仏教、キリスト教、イスラム教、その他宗教で講義が分かれる。特定の信教がない場合は神道で受講する)、戦術(主に戦国~幕末を参考にしたもの)等を学ぶ。
実践訓練として鍛刀・刀解・刀装作成・手入れがある。刀解は政府が保存している予備刀剣を使用し、手入れは研修所所属の刀剣男士を使って行われる。鍛刀・顕現は研修所の鍛刀所に特殊な呪がかけられており、研修生を主とは認識せず、研修所所属となる。つまり、顕現したあと初期刀になるわけではない。
研修の最後に1ヶ月間の既存本丸での見習い研修があり、これが卒業試験となる。不合格の場合、再度1ヶ月の研修を受け見習いに臨む。3回不合格で強制終了で審神者にならずに歴史保全省職員となる(審神者の適性があるため、審神者サポートの部署に配属される)。
但し、これらの仕組みが出来たのは審神者制度が発足してから5年後。つまり、5年目までの審神者の受けた研修は基本的な事項のみの簡易なもの(公式サイトの説明程度+こんのすけのチュートリアルという、原作ゲームと同じ状態)で、ほぼ実地訓練となっている。
14.審神者IDと号
審神者は安全のため(歴史修正主義者によるテロ防止など)、本名等の個人情報の一切が伏せられており、公式記録にも掲載されない。そのため10桁の審神者IDで管理される。
上3桁が出身西暦の下3桁、次の2桁のアルファベットで種別、下5桁が通し番号(着任順)。アルファベットはGA=神薦(天津神)、GK=神薦(国津神)、JS=寺社薦(神道)、JB=寺社薦(仏教)、JC=寺社薦(キリスト教)、JD=寺社薦(その他宗教)、NM=一般男性、NF=一般女性、PM=過去出身男性、PF=過去出身女性。[例]『月読草紙』シリーズの白木蓮:205GA00015、『20世紀乙女(笑)』シリーズの右近:003PF01789
号は自分で決めることができるが、神薦は植物和名、寺社薦は色和古名であるため、一般・過去出審神者はこれらは使えない。
任官すると審神者証が発行される。
決済用IDカードも兼ねており、生体情報もチップに埋め込まれている。本丸を出る際は携行が義務付けられているが、現世に出る際には歴史保全省に預けることになる。
15.引退
一般社会と同じように自己都合による退職が可能。その場合は政府による特別保護対象となり、定期的に安全確認が行われる。能力喪失による退職の場合を除き、1振りだけ護衛として現世に伴うことが認められている(但し人型での顕現は歴史修正主義者襲撃がなければできない)。
また、著しく本丸運営に問題があった場合は懲戒解雇もあり、その場合は『神に対する不敬及び国家の危機に対しての反国家的行為』と見做され、一生臭い飯を食うことになる。つまり、懲戒解雇=逮捕収監。
16.審神者同士の交流
演練や定期会議で直接顔を合わせることが可能であり、審神者同士の交流は禁じられておらず且つ情報交換や精神的安定のためにも推奨されている。そのため、インターネットを使ってのチャットやメール、SNSなどでの交流が盛ん。また、申請すれば互いの本丸を訪ねることも可能。
17.審神者と現世の交流
禁じられてはいないが、安全面の問題から、現世への外出は申請が必要。外出理由は冠婚葬祭のみではなく、遊興目的でも問題なし。あくまでも外出することを知らせるための申請であり、許可を求めるものではない。家族に『ちょっとコンビニ行ってくる~』というのと同じ程度のもの。審神者の安全対策として刀剣男士を1、2名連れて行くことが義務付けられている。どの審神者も現世でも刀剣男士を顕現させておくことに霊力的な問題はない。但し、現世に赴く刀剣男士は現代の風景に馴染む服装にするようになっている。
また、本丸内の審神者の端末から現世の家族友人へのメール・ライブチャット(テレビ電話)・電話も可能。但しテレビ電話は審神者が審神者職についていることを理解している相手限定。理由は本丸の内部が映ってしまうから。
18.引継ぎ
ゲームでのアカウント譲渡は違反だが、ここは敢えて主従関係が変わることもあるということで設定。
本来は本御霊の『二君に謁えず』を貫きたいという要望に応え、顕現した審神者の霊力でしか存在できないように術式が組まれている。これは刀剣時代、物言えぬ刀であったころ不本意な所有者交替もあり、『せめて血肉を持ち言葉を持ち意志を表すことが出来るようになったのであれば、ただ1人の主に仕えたい』との本御霊の希望である。
しかし、特例的な事情の際には引継ぎも可能となっている。これには根源霊力を書き換える必要があり、そのための術式は非常に高度で難解なもののため、使える術者も少なく、そもそもの本御霊との契約に反するため、引継ぎ承認のハードルはかなり高い。
引き継ぐ審神者は本丸丸ごとではなく、刀剣男士単位で決まる。基本的にベテランや優良審神者が選ばれる。
しかし、戦争が長期化し、段々緊張感が薄れてきた頃から審神者の質が低下し始め、ブラック本丸が出現する。その結果、錬度の高い刀剣を勿体無いと思うブラック系或いは軍部系政府関係者により、引継ぎも増える。本丸丸ごと引き継ぐケースも多く、その引継ぎは本丸を持たない新人審神者が行うことが多い。
19.見習い
- 研修制度確立前(2205~2210年)
- 様々な特殊事情によって1週間から1ヶ月程度の本丸実務研修が行われることもある。大抵は中卒で審神者になった者への配慮として行われる。
- 研修制度確立後(2211年~)
- 研修制度が充実しており、その最終試験段階で見習いの本丸実務研修がある。約1ヶ月の既存本丸への住込み見習い研修で、見習い研修生は毎日の研修日報記載と提出が義務付けられている。研修先の審神者も研修生の状況報告を毎日行なう。研修先審神者の合格判定によって本丸着任できるかどうかが決まる。
20.乗っ取り
ゲームにはない2次創作ならではの設定。2次でよくあるテンプレの乗っ取りはともかく、歴史修正主義者がスパイを送り込むために乗っ取る……というのはよく練れば有り得そう。但しその場合は見習いによる乗っ取りではなく、審神者任命→歴史修正主義者からの接触&寝返り→乗っ取り。
基本的には有り得ない。が、戦争が長引き緊張感が薄れ始めた頃、一部の勘違いした馬鹿が乗っ取りを企てるケースが出始める。しかし、研修制度がしっかりしていることもあり、事前に乗っ取りを企てそうな研修生が把握されており、そういった見習いは『特定研修本丸』へと送られる。そこでしっかり矯正されるか、途中で現世へと送り返されることとなる。なお、刀剣男士は顕現した審神者の霊力しか受け付けないため、無理に刀剣を奪おうとすると即刀剣破壊となる。
研修制度確立前は特例としての見習い制度を利用しての見習いによる乗っ取りがあった。そのため、審神者の間では『中卒ではない見習いは乗っ取り予備軍』との認識が広まりつつあった。
21.戦闘系審神者
現在の科学の力では人間を送ることが不可能ではないが、確実に現在に戻ってこれるかが不明なため、本丸のゲートには審神者が通過できないよう設定されている。そのため、戦闘系審神者は有り得ない。さにわちゃんねるにあるのは釣り。
審神者が過去に遡れないのは、人間が赴くことにより『その時代にはないもの』を持ち込む危険性をなくすためであり、現地の人間と関わる(姿を見られるなど審神者が関知していないものも含む)ことにより歴史に何らかの影響を与える可能性を考えてのこと。そのため、審神者が過去に遡るのは即座に『歴史改変該当行為』として厳重に処罰される。そもそもゲートは『生体』を通過させないので、どうやっても過去には行けない。
『日本のサブカルに救われた異国の神々』シリーズの転身審神者は本丸の装置に拠らずに時代遡行可能で戦場に出ることもある。が、あまりにも敵が物足りないことと戦うことが主目的ではないので殆ど戦場には出ない。寧ろその役割から言って本丸内のほうが戦場と化しているケースが多い。
22.ブラック本丸
プレイヤーのいう、イベント時期やなんやらでの疲労放置出陣とはまったく別の2次創作ならではの設定。刀剣虐待本丸のこと。政府はこの事案を重く見ており、『国家反逆罪該当本丸(逆賊本丸)』『利敵本丸』と称している。また、審神者が拘留され刀剣男士が堕ちかけている本丸については『特別浄化対象本丸(特浄本丸)』と呼ぶ。
基本的に世界観上、下記Aパターンでの刀剣虐待は起こらない。刀剣虐待を行うような者は審神者になれず、そのように変質した場合は早期発見のシステムが確立されている。刀剣虐待の兆候を示した段階でカウンセリングが行われ、休養もしくは解任となる。しかし、戦争が長期化し、段々緊張感が薄れてきた頃から審神者の質が低下し始め、ブラック本丸が出現する。
政府内部やまともな審神者は絶対に『ブラック本丸』とは言わない。『ブラック本丸』という名称を使うのは『ソースさにちゃん』な思い込みの激しい一部の審神者で、ベテラン(神薦・寺社薦審神者)や戦績上位の審神者は実態を知っているため、『逆賊本丸』という認識。
逆賊本丸の刀剣男士の扱いは正反対の2パターンがある。どちらも刀剣男士を虐待していることになるが、『ソースさにちゃん』審神者が認識している虐待は『暴力・過酷進軍・手入れなし・性的虐待』、政府やベテラン審神者が認識している虐待はそれにプラスして『刀剣男士の意思に沿わない待遇』が含まれる。つまり、
- A:審神者の感情や自己満足のための暴力、特定の刀剣男士を入手するための過酷な進軍、手入れを行わない、性的虐待
- B:短刀をはじめとした見目の幼い者に対する出陣忌避、軽傷未満・刀装減少での撤退、1日10戦以下の戦闘
の2つのパターンの『刀剣虐待』がある。Bパターンは所謂『ピュアホワイト()』であり、政府やベテランからは『脳内お花畑審神者』と言われている。
政府が把握している割合はA:B=1:3の割合で、Aパターンは自分たちが『刀剣虐待』をしている認識があるため隠れる傾向にあり、Bパターンは自分たちが虐待をしているとは夢にも思わず寧ろ良いことをしていると誤認しているため発覚しやすい。なお、Aパターン審神者のほうが更正が容易である。