本丸の朝は大変忙しい。何しろ私を含め35人の大所帯だ。それだけの人数が一斉に朝食を摂るのだから、厨房組はてんやわんやになる。ま、慣れてるけどね。
嘗ては歌仙と薬研と光忠、私の4人で準備していた朝食も、流石にこの人数では間に合わないってことで、乱ちゃんや小夜ちゃん、厚といった短刀と
朝食は基本的に朝7時から。全員揃って食べる。朝から全員の食欲が凄いこと。一見食が細そうに見える宗三や切国ですら丼飯だし、可愛らしい
朝食が終われば、後片付けを短刀君たちに任せて私は日課任務。鍛刀・刀解・錬結・刀装作りだ。既に全員能力値MAXになってるから、錬結はしてない。別に日課任務をしなかったからといってペナルティはないからね。鍛刀と錬結については全刀剣所持or全ステータスMAXとなったときには免除されるし。なお、出陣任務については3日以上行なわないと担当官からの連絡が入る。サボってれば叱責だし、何かあれば考慮される。審神者の病気とかね。
「じゃ、光忠、鍛刀しよーか」
本日の近侍、光忠と一緒に鍛錬所へと向かう。ここのところ新しい刀剣男士さっぱり来ないなぁ。まぁ、残りは出にくいといわれるレア4と小狐丸、三日月宗近。でも、岩融や次郎太刀、御手杵は別に出にくいってほどでもないんだよね? 範囲攻撃系は出にくいのかなぁ。……私に運がないだけ?
今日も江雪左文字・蛍丸・岩融狙いで資源を鍛刀妖精さんに渡す。表示された時間は全部3時間。
「蛍丸君来いー」
この時点で江雪左文字と岩融はない。可能性があるのは蛍丸だけ。
「昨日みたいに僕3振とかやめてくれ……」
隣の光忠も何故か炉を拝んでる。ああ、そうだったね。昨日も全部3時間で来たのは全部燭台切光忠だった。小夜ちゃんと
「まぁ、燭台切光忠が一杯来ちゃうのは仕方ないかなぁ。燭台切光忠は相当人間のこと好きでしょ」
多分、燭台切光忠って一番手に入りやすい太刀だと思うんだよね。太刀の中では一番最初にドロップ出来るようになるし、ドロップするマップもダントツで多い。
で、この入手しやすさっていうのはその刀剣がどれだけ人間に好意を持ってるかが関係してるんじゃないかなと思うようになった。一概にはそうとは言えないけど、無関係じゃないと思うんだ。一番入手しやすい短刀はそりゃあもう、人間大好きでしょ。『僕たち守り刀です!!』って感じで。ちょっと距離を置き気味な小夜ちゃんだって、かなり人間好きだと思うよ。
あ、だからって入手の困難なレア太刀や槍・薙刀が人間への好意が低いってことでもないとは思う。やっぱレアリティとか大きさとかで出にくくなるってのはあるんだろうし。さにわちゃんねるとかで話を見る限り、どの刀剣男士もかなり好意的だと思う。先輩の所の鶴丸国永なんて、もう全身で『人間面白い! 人間大好き!』って言ってる感じだもん。三日月宗近? 先輩のところにもいないし、まだ演練でも数回遠目からしかお目に掛かったことありません。噂でしか知らないけど、超美人な好々爺らしいね。
「『僕』が人間が好き?」
「違うの? 人間に力を貸してあげようって気持ちが強いから、鍛刀でもドロップでもよく来てくれるんだと思うんだけど。っていうか、刀剣男士になってる刀剣って基本的に皆人間のこと好きでいてくれるから力を貸してくれるんじゃないの?」
不思議そうに言う光忠に思わずこちらも疑問で返してしまう。無自覚かい!
「あー……言われてみればそうかもしれない。信長公、政宗公、水戸家の人……色んな人を見てきて、決して嫌いじゃなかったし。人を見てるの好きだったな。うん、だから、この戦いに力を貸すことにしたんだ」
何処か遠くを見るように光忠は視線を彷徨わせる。そして納得したかのように頷いた。
「光忠や短刀君たちが一番判りやすいよね。一杯来てくれるし、顕現してからも好意的だし。一部打刀を除いては好意が前面に出てる気がする」
そう、一部打刀が判りにくいだけ。切国とか宗三とか伽羅とか同田貫とかは一見捻くれてるし、寡黙過ぎる
「伽羅ちゃんは悪い子じゃないよ? ちょっと素直じゃないっていうか……」
昔馴染みを誤解されたくないのか光忠がフォローを入れてくる。
「判ってるよ。伽羅は万年反抗期みたいなもんでしょ。本当に慣れ合う気がなくて周りなんてどうでもいいって思ってるなら、そもそも刀剣男士になってないと思うし。第一、うちの伽羅は短刀たちの面倒をよく見てくれてるじゃない。立派に短刀たちのお兄ちゃんしてる。あれで慣れ合う気はないとかよく言うよねぇ……」
今だって短刀引き連れて洗濯物干してるし。
「宗三だってあの『籠の鳥』とか『天下人の象徴』は『僕は凄いんです、だから構ってください!』でしょ?」
コンプレックスだと捉えてる審神者も多いらしいけど、私はそうは思ってない。確かに色々抉らせてて面倒臭いなーとは思うけど、根底にあるのは『あなたたちが好きだから役に立たせて欲しい! だから籠の鳥にしないで戦場に出して!』なんだと思ってる。
「主……それ、宗三君には言わないようにね」
「言ったら面倒臭いことになるから言わないよ。歌仙と光忠がチクらなければ大丈夫」
「歌仙君も主のソレ、知ってるんだ……。流石に初期刀だね」
「片腕だからね。時々オカンだけど」
「主が掃除面倒臭がるからだよ。私室に僕たちが入れないのをいいことに散らかしてるでしょ」
「多少散らかってても生きていける!」
「だから歌仙君がオカンになるんだよ」
別にゴミ部屋ってわけでもないし、ちょっとソファの上に服や本やゲームソフトが乗ってるだけじゃんー。ゴミは放置しないでちゃんとゴミ箱に入ってるし週に一度の焼却日には焼却炉に持って行ってるしー。
「切国はねー。あれは人が好きだから比べられて失望されたくないんだよね。だから予防線張って写し写し言うんだろうし」
話題戻す! これ以上歌仙のこと言ってたら絶対光忠もオカン力発揮する。歌仙と光忠は時々オカン属性発揮するからな。面倒見いいのが時々こうなるんだよねー。
「同田貫は何か戦えればいいとか言ってるけど、でも普段の行動を見るに結構人間のこと好きかなって思う。言葉では人間には興味ないって感じだけどさ」
寧ろあの率直さは人間に対して隔意がなく信頼があるからこそなんじゃないかなと思うようになったんだよねー。そこら辺は伽羅と似てる気もする。それに何だかんだといって、力仕事とか率先して引き受けてくれるし、今じゃ掃除班のリーダーとして家事だってやってくれてるし。
「ってことで、燭台切光忠が鍛刀しやすいのはしょうがないってこと! 光忠が気にすることじゃない。『ふふ、僕は人間大好きだから協力を惜しまないんだね』くらいに思ってりゃいいんじゃない?」
ってことで、結論。
「思ってるけどね。でも主が蛍丸や江雪左文字や岩融を狙ってるって判ってる鍛刀で僕が出てきちゃうとね……。『自重しようよ、僕!』って思っちゃうよ」
光忠はそう言って苦笑する。まぁ、審神者になって約4ヶ月ずっと蛍君待ってるから、光忠がそう思っちゃうのも仕方ないか。
「全ては私の運の問題だから、気にしなくていいのに」
運というか、ご縁だよね。……そう思わんとやってられん!
「さて、次は刀装作りだね。銃兵と投石兵が減ってるから、キヨだな」
刀装作りは刀剣男士によって得手不得手が大きい。巧いのは歌仙と一期とキヨ。但し、歌仙は軽騎兵や軽歩兵が多くて特上は少ないけど上は多い。一期は重騎兵と軽騎兵が得意で結構な割合で特上を作ってくれる。キヨは割りと色んなのを作ってくれるけど、並と上が多い感じ。あと、結構投石兵と銃兵も多く作ってくれる。
「OK。キヨ君呼んでくるよ。主は先に刀装部屋に行ってて。
「よろしくー」
因みに刀装作りが下手なのは兼さん。3割くらいは消し炭作る。なので、兼さんには刀装作りの近侍はさせてない。つーか、基本兼さん近侍はないな……。戦闘面では頼りになるのに運営面ではぶっちゃけ……だし。そこらへんは同じ土方刀でも
「主、呼んだー?」
「待ってたよ、キヨ。銃兵の刀装が心許ないからね。作って欲しくて」
「任せてー! 短刀たち頑張ってるもんね!」
ニッコニコと笑いながらキヨが資源を投入してどんどん刀装を作っていく。お、凄い。10連刀装で9個が銃兵、1個が投石兵。しかも投石兵と銃兵7が特上。
「流石キヨだね。頼りになるなぁ」
そう言って頭を撫でれば、キヨはヘヘヘと嬉しそうに笑う。うん、素直で可愛い。この子は褒められて伸びるタイプだな。
「あ、そろそろ俺も出陣の準備しないと」
キヨは対検非違使部隊にいる。投石部隊の要だ。キヨに投石兵積んで阿津賀志山行かせると普段の1軍抑えて誉取るからなぁ……。こんのすけと2人で『投石マスターキヨ』と呼んでたりする。
「打刀部隊凄いよねぇ……。兼さん隊も結構三条大橋は苦労してたのに」
そう、現在対検非違使部隊は三条大橋にいる。明石国行ゲット作戦(ゲット出来なかったけど)で本陣行きまくったから検非違使出るようになっちゃったからね。
「兼さんたちが苦労したのは錬度がギリギリだったからじゃん。俺たちは割りと余裕あるし? 遠戦メインでやっちゃえるからその分楽だしねー。それに兼さんたちは先に進むのがメインだったけど、俺らは検非違使出すのが目的だし。検非違使対策するために中傷なったら直ぐ帰還だし。主が楽に戦えるようにしてくれてるんじゃん」
刀装を確認しながらキヨは言う。因みに2人して執務室に戻りながらの会話。執務室に入れば、対検非違使部隊の他のメンバー、ヤス君、同田貫、蜂須賀、長谷部、伽羅も準備万端即出陣OK状態だった。
「よし、じゃあ今日も三条大橋。このところの例からすると多分1、2戦で検非違使さんやって来るだろうから油断せずに行こう」
全員の状態を再確認して問題なしってことで出陣!
午前最初の1時間で今日は検非違使5回勝利の日課任務達成。なんだうちの子たちは検非違使ホイホイなフェロモンでも出してるのか? 検非違使に遭わない隊はとことん遭わないらしいのに。
それから歌仙たち初日組で池田屋二階。
そして、午前の出陣を終えた12時。鍛刀3時間が終わったってことで、昼食後に鍛錬所へと行く。
扉を開けて中を見れば、……あれ? どう見ても大太刀が3本。どれも同じ大太刀に見えるんですけど。待って。待って。待って。大太刀、これ、太郎さんでも石さんでもない。次郎太刀は2時間半。3時間の大太刀は1つだけ。ってことは……
「愛君、愛君、愛くーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
叫んでしまった私は悪くない。
「主さん、どうしたんだ!?」
滅多にない大声で名前を連呼された愛君が慌てて駆けつけてくる。愛君だけじゃなく、一緒にいただろう本日の第1部隊も全員。てか、本丸にいる面子全員揃ってるし。
「愛君、待たせたな!!」
グッと親指を立ててドヤ顔。
「え、主さん? ホント!?」
愛君はキラキラした目で私を見、それから部屋の中を除き込んだ。
「蛍だ!!」
キラキラした声。うんうん、4ヶ月近く待ってたもんね。その愛君の声に周囲の刀剣男士たちも喜びに湧く。蛍丸君、顕現前から大歓迎ー!
「ね……主さん、俺の見間違いじゃなきゃ、蛍丸が3振ある」
「そうだねー。私にもそう見えるよ」
……そういうもんなんだよね。中々来てくれないー! って思ってた刀剣男士でも、1回来てくれるとどんどん来てくれるようになる。今のところ例外は一期だけ。中々来てくれなかった
取り敢えず2号炉と3号炉で出来た蛍丸は太郎さんと石さんに刀剣保管庫に運んでもらう。ここは錬結待ちの刀剣保管の場所。錬結待ちとはいっても蛍丸が約2ヶ月振りの新刀剣男士で他は全員ステータスMAXまで錬結終わってるから溜まる一方の場所だったんですけどねー。
「よし、じゃあ、蛍君呼ぼうか」
「おう!」
愛君はニッコニコで私の隣に座る。で、愛君とは反対に歌仙が座る。
「歌仙……?」
「暴走防止にね」
ニッコリと笑う歌仙。それに苦笑する薬研とまぁ君。2日目再来ってか。
うん、演練でね蛍丸見かけてはいたんだよ。だから、蛍丸が大太刀なのにショタってのは知ってた。でもね、別に私ショタコンじゃないんだよ。蛍丸見ても抱き締めたいとか思わなかったから。ああーショタなんだーとしか思ってないから。だから抱き締め暴走とかナイナイ。
──そんなふうに思っていた時期が私にもありました。
「阿蘇神社にあった蛍丸でーす。じゃーん。真打登場ってね」
可愛いーーーーーーーーーーーー!!!!
「わぁ!?」
「主さん!?」
「……主」
「……大将」
「……主君」
上から蛍君、愛君、歌仙、薬研、まぁ君。粟田口2人は苦笑、来派2人は戸惑い、兼定1人は呆れの声でした。何故って? 抱き締めちゃったからだよ!!
「あー、ごめんね、蛍君、びっくりしたね」
名残惜しいながら、ハリセンで歌仙に
可笑しいなぁ、他所の蛍丸見てもこんな衝動は起きなかったのに、何故か口上を述べたうちの蛍君見た瞬間に『何このショタ、超可愛いーーーー』ってなった。
あ、そういえば他所の子は
「へへへ。嫌じゃなかったよ。俺のことそれだけ待っててくれたんでしょ」
ちょっと得意そうにそれでいて恥ずかしそうに笑う大太刀超可愛い。
「そうだぞー! 主さん、ずっと蛍のこと待ってたんだ。待たせすぎだろ、蛍!」
横から声をかけてきたのは私以上に待ってただろう愛君。ごめん愛君。君を差し置いて先に蛍君抱き締めちゃって。
「国俊もいたんだ」
お、蛍君も嬉しそう。確か2人は兄弟じゃなくて親戚認識なんだっけ? 従兄弟とか再従兄弟とかそんな感じなのかな。
「よし、じゃあ愛君は蛍君を案内してあげて。蛍君の部屋も決めないとね」
まぁ、愛君の隣の部屋が空いてる状態なんでそこになるだろうけど。それを踏まえて皆部屋選びしてたし。
「おう! 任せろ、主さん。蛍、行こうぜー」
愛君は弾んだ声で返事をすると、蛍君の手を引いて東の対屋へと走っていった。
「こら、愛。はしゃぐのは解るけど走るんじゃないよ」
ずっと愛君のお兄ちゃん役だった蜂須賀が苦笑混じりに注意する。
「解ってるよ、蜂兄!」
明るく応じながらも、小走りなのはまぁご愛嬌か。うきうきと楽しそうで嬉しそうな愛君に大人勢は皆微笑ましいものを見る目だ。
「良かったよ、また全員僕じゃなくて」
「うん。全員俺ってときもあったしなぁ」
「拙僧であったこともあったな」
コモン太刀3人衆がそんなことを言う。ああ、あったねー。3時間だとこの3人+元太刀現打刀3人もよく来てたし。
「さて、今日は腕によりをかけてご馳走作ろうかな。蛍君歓迎会だ」
台所番長の光忠の言葉に国君も頷いてる。今はこの2人が厨房のメインだから。カンストしてる2人は遠征に行くこともあるけど、専ら本丸維持担当という名の主夫と化している。
「よし、あとは岩融と江雪左文字だね。今ちゃん、小夜ちゃん、頑張るからねー」
3日目・4日目から待ってる2人のためにも呼ばなくちゃ!
「むりはしないでくださいね、あるじさま。岩融はのんびりやさんなだけですから、きにしなくていいですよ」
「うん、宗三兄様いるから平気だよ」
そう言って気遣ってくれる2人。いい子たちだー。だからこそ、呼びたいんだよ!!
「無理はしないよ。それに2人が来ないと達成できない任務もあるからね。そのためにも来てもらわないと」
決して2人のためだけじゃないんだよと告げる。特に岩融がこないと薙刀必須の遠征に行けないんだよ! 薙刀1振しかいないのに必須の遠征があるってどういうことー!
まぁ、呼びたい理由は飽くまでも今ちゃんと小夜ちゃんのためっていうのが大きいんだけど。
その日の午後の出陣は、今までどおり。初日組で池田屋二階。蛍君には申し訳ないけど、当分の間蛍君は遠征と演練メインで。
そして夜には歓迎会。短刀たちが好きな唐揚げ・ハンバーグ・スパゲティにオムライスといった洋食メニューが並ぶ。36人分のオムライス作成には蜂須賀・宗三・陸奥・伽羅も加わってた。
「おいしいーーー」
初めて食べる光忠心尽くしの料理に蛍君は満面の笑みを浮かべてた。私の膝の上で。歌仙の視線が痛い。薬研の呆れた視線もきつい。お兄ちゃん枠の一期・蜂須賀・宗三・山伏さんの視線はやけに温かい。そして、我がことのように喜んでいたのは兼さんだった。散々三条大橋周回して、結局
「良かったな、愛。うん、本当に良かった」
って、泣いてるし……。ちょっと愛君退いてるよ。
「国行はさー、働きたくねーから来ないんだよ。兼さんのせいでも主さんのせいでもないって!」
「だよねー。国行ってホントどうしようもない大人だしー」
ハンバーグを口一杯に詰めてモゴモゴと蛍君も愛君に同意してる。被保護者にここまで言われる来派祖の刀剣男士って一体……。関西弁眼鏡って結構私としては好みなんだけどなー。某テニヌの天才とか。
あー、でもうちは出陣数多いハードワーク本丸だから、明石国行は来たくないかもしれないな。
確か明石国行は話によれば蛍君に過保護とかいう話だし、当分来なくてもいいかな! 来たらこうして蛍君愛でられないかも。
因みに蛍君はその身長から小学1年生認定になって、今ちゃん、小夜ちゃん、秋君の1年生トリオは1年生カルテットになった。当然、『癒し組』に組み込まれ、私の抱っこ癖の餌食となってしまうのだった。
でも、後々錬度が上がってからの彼はまさに『演練の悪魔』の異名のとおり、誉ハンターとなって外見の愛らしさに似合わぬ頼り甲斐を発揮してくれることになる。