蛇足の登場人物紹介

フィエリテ・クレアシオン・ド・シュエット

クゥクー公爵 16歳
輝くプラチナブロンドの髪とサファイアの瞳
年齢に相応しからぬボンキュッボンの魅惑の姿態
主人公。現クゥクー公爵だが、一部の馬鹿貴族やその子女は公爵令嬢だと勘違いしている。
実の父は現王太子。高位貴族はクゥクー公爵家の役割とその容姿から彼女の実父が誰なのか気づいている。
曾祖父が傍系王族で表向きの父が非王族のため、夫は直系王族から選ぶ予定だった。流石に異母弟との婚姻は不可なので、傍系王族から夫を選ぶはずだった。
ヴェルチュが筆頭候補だったが、互いに後嗣のため調整中に母が死去、『適度に馬鹿でフィエリテの邪魔にならない』都合のいい相手として父が選んだブリュイアンが婚約者となってしまった。
主人公のはずなのに結構影が薄い。当初のネタではよくある異母妹の『お姉さまにいじめられてる!』反論で次々と論破していく予定だった。でも当初屑親父設定だった父と実は血が繋がってないほうがいいかなと思った結果、王家の闇を背負う結果になってしまった。不憫。
でもこの背景あるともっと長編に焼き直したくなる。

名前の由来
フィエリテ:(仏)fierte 誇り
クレアシオン:(仏)creation 創造
シュエット:(仏)chouette 梟
クゥクー:(仏)coucou 郭公

ヴェルチュ・サクレ・ド・ティヨル

フォーコン公爵 19歳
輝くブロンドの髪にアメジストの瞳
長身細マッチョ
王妹の子。婿入りすることになり、爵位は歳の離れた弟に譲ることになる。
本来であればフィエリテの婚約者になるはずだったが、正式な婚約前に前クゥクー公爵が死去したため、早急にフィエリテの婚約者が必要となり一時的に候補から外れた。
婚約破棄となるように動こうとしていたがブリュイアンがバカなので、勝手に自滅すると予測して傍観していた。尤もすぐに手を打てるように準備は怠らなかった。
影が薄いが、王太子と並ぶ腹黒くん。
本当はフィエリテを陰に陽向に支えるヒーロー展開を目論んでいたのに、二人の父が出張ったため、ヒーローとは名ばかりになってしまった。

名前の由来
ヴェルチュ:(仏)vertu 善
サクレ:(仏)sacre 神聖
ティヨル:(仏)tilleul 菩提樹
フォーコン:(仏)faucon ハヤブサ

ブリュイアン・コレリック・ド・フォルミ

コシュマール侯爵家三男 18歳
くすんだ金髪に濁った緑の瞳
中背モヤシ
フィエリテの婚約者。顔だけで中身のない阿呆。実家の必死の交渉で種馬に選ばれたのに、フィエリテが望んで婚約したと勘違いしている。
本当はピグリエーシュ伯爵は次男のアンブル・タシチュルヌ(そこそこ優秀な補佐役になりそう)を望んでいたが、両親が溺愛する末っ子の将来のためにとブリュイアンを猛プッシュした。
ピグリエーシュ伯爵もフィエリテに都合のいい(=適度な馬鹿)婿として妥協していることに気付かず、メプリの本当の身分にも気づかず浮気した。

名前の由来
ブリュイアン:(仏)bruyant 騒がしい
コレリック:(仏)colerique 短気
フォルミ:(仏)fourmi 蟻
コシュマール:(仏)cauchemar 悪夢

メプリ・リュゼ・サンスュ

ピグリエーシュ伯爵庶子ということになっている私生児 16歳
栗色の髪に特徴のない緑の瞳
華奢といえば聞こえのいいツルペタ寸胴
脳内お花畑の私が世界一の御姫様思考の痛い少女。ビッチ。美しく聡明な義姉に嫉妬して婚約者を寝取る。
自身を公爵家令嬢だと思っているが、父は一代伯爵であり、正式な
姻前の出来た庶子であるため伯爵令嬢でもない。実は平民であることを知らない。 実は書きながら何度か名前が変わっている。アンサンセ→キャファール→メプリ。アンサンセのときは他にも『アン』から始まる名前があったため、変更。キャファール(仏:ゴキブリ)はあんまりかなと変更した。

名前の由来
メプリ:(仏)mepris 軽蔑
リュゼ:(仏)ruse 狡猾
サンスュ:(仏)sangsue 蛭 メプリとヴュルギャリテのために設定した姓

ペルセヴェランス・デクラン・ド・サンスュ

再婚によって旧姓に戻っている
元クゥクー公爵代理・ピグリエーシュ伯爵 マルシャン子爵家次男 40歳
栗色の柔らかい髪と琥珀の瞳
特別特徴のない中肉中背
フィエリテの父。補佐能力に長けていることと眉目秀麗なことから選ばれた婿。それでも相思相愛で仲の良い夫婦であり、フィエリテのことを娘として愛している。
フィエリテの実父が王太子であることは知っている。ハニトラに引っかかってヴュルギャリテと一夜の過ちを犯し、責任を取る形で幼馴染のヴュルギャリテを愛人にした。実際は監視するための愛人で、婚家公認。
フィエリテの希望によりフィエリテ結婚後は返還されるピグリエーシュ伯爵位の代わりにパラディ子爵位を与えられることになっている。
なお、ピグリエーシュ伯爵はクゥクー公爵の配偶者(入り婿)に与えられる爵位。
実家のマルシャン子爵家は兄のバヴァールが継いでいて、学生時代からその補佐をしていた。
設定段階では処刑ルートまっしぐら屑親父予定だったが、ネタを出してる段階で立場が真逆になった。そのため、名前が何回も変わってる。ミドルネームは初期設定の名残。その後フィエリテ溺愛の芸術家父(母は男としてではなく芸術家として愛している)で、愛人母娘は『人間の醜さがよく判って面白いよねー』と愛玩しているある意味サイコパス父になりかけた。なのに最終的には多分作中で一番くらいの苦労人になってしまった。

名前の由来
ペルセヴェランス:(仏)perseverance 忍耐
デクラン:(仏)declin 衰退
ピグリエーシュ:(仏)pie-grieche 百舌鳥 カッコウの主な托卵先

ヴュルギャリテ・アヴァール・サンスュ

ピグリエーシュ伯爵夫人 43歳
灰色の髪に灰色の瞳
かつてはボンキュッボンのナイスバディだったが弛んでだらしない体になっている
自分はペルセヴェランスの妻であり、公爵夫人だと思っている。ペルセヴェランスは自分は公爵ではないと説明しているが、右から左に抜けている。
貴族としての常識を学んでいればそれが思い違いであることは理解できる。実際、使用人たちはサンスュ夫人としか呼ばない。奥様なんて呼ばれたことはない。
当然、貴族たちからの茶会や夜会の招待状も届かない。元はデトリチュス男爵家の次女だが兄(ポーヴル)が跡を継いでいるので既に平民。
ハニトラしかけて私生児を実子と騙して贅沢できるヤッホーと思い、公爵家を乗っ取ろうとしたがそこまでの頭はなくあえなく失敗した。
愛されてると勘違いし、最後にむしろ軽蔑され疎まれていると知って自我崩壊。ある意味哀れ。

名前の由来
ヴュルギャリテ:(仏)vulgarite 下品
アヴァール:(仏)avare 強欲

アンソルスラン・プリエール・ド・シュエット

前クゥクー公爵 享年31歳(生きていれば34歳)
輝くプラチナブロンドの髪とサファイアの瞳。娘と同じ色合い
ボンキュッボン
フィエリテの実母で前クゥクー公爵。16歳でペルセヴェランスと結婚、17歳のときに現王太子の添臥を務め、18歳で第一子(フィエリテ)を出産、爵位を継いだ。
ペルセヴェランスとは愛し合っている。二人の間には男子一人がおり、兄の家に養子に出されている。
フィエリテ13歳の時に死去。ヴェルチュとフィエリテの婚約を考えていたが、どちらも後嗣であることから難航しているうちに死去してしまった。

名前の由来
アンソルスラン:(仏)ensorcelant 妖艶
プリエール:(仏)priere 祈り

サジェスフォルス・ミゼリコルド・ド・スュクセオヌール

ティーグル王国王太子 29歳
プラチナブロンドの髪とサファイアの瞳
長身細マッチョ
フィエリテの実父。12歳でアンソルスランに筆おろししてもらい、13歳の時にフィエリテが生まれる。16歳で結婚し、現在は二男二女の父。
実質長女で第一子のフィエリテのことはこっそりかわいがっているので、婚約破棄の茶番劇には激おこ。
息子の筆おろしは娘がやらなくていいのでほっとしている。流石に近親相姦はタブーなので。
王家の悪習である『添臥』を廃止するために色々画策している。
設定段階では影も形もなかった。ネタ出ししてる間にいつの間にかいた。

名前の由来
サジュスフォルス:(仏)sagesse 賢さ+force 力強さ
ミゼリコルド:(仏)misericorde 慈悲
スュクセオヌール:(仏)succes 成功+honneur 名誉

エヴェイユ・シャンス・ド・シュエット

クゥクー公爵家長男 13歳
母譲りのプラチナブロンドに父譲りの琥珀の瞳
成長期の少年らしい細身
ペルセヴェランスとアンソルスランの子。男子のため分家設立予定だったが、伯父のフレール侯爵に後継者がいないため養子に入ることになった。
フィエリテの爵位継承と同時に養子入り。五歳から伯父のもとで後継者教育を受けており、ヴュルギャリテ・メプリ・コレリックとは面識がない。かなりの毒舌。姉上大好き。
実は十九話くらいまでは影も形もなく突然生まれたキャラクター。メプリが跡を継ぐことを画策するにはフィエリテが一人っ子じゃないとダメだよなと当初は同母兄弟姉妹はいない予定だった。そのせいで五歳で養子に実家を離れる羽目になった。

名前の由来
エヴェイユ:(仏)eveil 覚醒
シャンス:(仏)chance 運
フレール:(仏)freres 兄弟

シャン・シャッス・ド・シュエット

フレール侯爵家当主 前クゥクー公爵アンソルスランの兄 37歳
プラチナブロンドとサファイアの瞳
長身痩躯
アンソルスランの兄。分家フレール侯爵家当主。
実父は現国王で、王太子の異母兄。子供がいないためエヴェイユを養子にして後継者とした

名前の由来
シャン・シャッス:(仏)chien de chasse 猟犬

ヴォリュビリス侯爵家令嬢オルタンシア

フィエリテの友人。初めは名無しだったが字数調整で名前が設定された(笑)。

名前の由来
ヴォリュビリス:(仏)volubilis 朝顔
オルタンシア:(仏)hortensia 紫陽花

アブリコチエ伯爵家令嬢イリス

フィエリテの友人。初めは名無しだったが字数調整で名前が設定された(笑)。

名前の由来
アブリコチエ:(仏)abricotier 杏
イリス:(仏)iris 菖蒲

シプレ子爵家令嬢フレーズ

フィエリテの友人。初めは名無しだったが字数調整で名前が設定された(笑)。

名前の由来
フレーズ:(仏)freaise 苺
シプレ:(仏)cypres 糸杉

アンブル・タシチュルヌ・ド・フォルミ

コシュマール侯爵家次男。こっちがコシュマール侯爵家での婚約者候補本命だった。両親と兄は名無しのまま。

名前の由来
アンブル:(仏)humble 謙虚
タシチュルヌ:(仏)taciturne 寡黙

デトリチュス男爵ポーヴル

ヴュルギャリテの兄。下種。『ヴュルギャリテの兄』と何度も書くのが面倒で名前が付けられた。

名前の由来
ポーヴル:(仏)pauvre 貧乏
デトリチュス:(仏)detritus ゴミ

前々クゥクー公爵クラージュ

フィエリテの祖母でアンソルスランとシャンの母。先々代の公爵で女傑。

名前の由来
クラージュ:(仏)couraguex

マルシャン子爵バヴァール

ペルセヴェランスの兄。『ペルセヴェランスの兄』『実家の子爵家の兄』と書くのが面倒で名前を付けた人。

名前の由来
バヴァール:(仏)bavard お喋り
マルシャン:(仏)marchand 商人