コシュマール侯爵家三男のブリュイアンは夜会にて高らかに宣言した。
愛しいメプリを愛人の子と蔑み醜い嫉妬で苛め抜く、傲慢なフィエリテへの婚約破棄を。
しかし、彼も彼の腕にしがみつくメプリも気づいていない。周りの冷たい視線に。
フィエリテのクゥクー公爵家がどんな家なのか、彼は何も知らなかった。貴族の常識であるのに。
そして、この夜会が一体何の夜会なのかを。
何も知らない愚かな恋人とその母は、その報いを受けることになる。知らないことは罪なのだ。


  1. 【夜会】婚約破棄宣言
  2. 【夜会】話を聞かない愚か者たち
  3. 【夜会】愚かすぎる義妹
  4. 【夜会】愚か者の主張・家庭内虐待①
  5. 婚約
  6. 愚か者たちの出会い
  7. 【夜会】愚か者の主張・家庭内虐待②
  8. 義姉の協力を粉砕する愚妹
  9. 【夜会】愚か者の主張・家庭内虐待③
  10. 【夜会】愚か者の主張・姉妹格差①
  11. 【夜会】愚か者の主張・姉妹格差②
  12. 【夜会】愚か者の主張・父の公爵邸追放
  13. 【夜会】父の苦悩
  14. 母と父たち①
  15. 母と父たち②
  16. 母と父たち③
  17. 母と父たち④
  18. 【夜会】クゥクー公爵家の役割
  19. 【夜会】血脈保持
  20. 郭公の家
  21. 【夜会】婚約解消と新たな婚約
  22. 虚しい悪あがき
  23. 実弟はお怒りでした
  24. 無知の罪